37期インタビュー企画齋藤



G#99 齋藤勇太


2024/03/04
(聞き手38期米今)


​​自己紹介からお願いします!

経済学部経営学科新四年、齋藤勇太です。ポジションはGです。

ゴーリーを選ばれたきっかけを教えてください。

一年生の時のFコーチで元ゴーリーの三木さんという方が同じ聖光学院出身だったこともあり、とてもお世話になりました。その関わりの中で、三木さんの現役の時の姿がとてもかっこよく憧れたため、ゴーリーになろうと思いました。三木さんの言葉で「ラクロスのゴールは180cm 四方しかないから、物理的に全てのシュートを止めることができる」と仰っていたのが印象的です。サッカーでは届かないシュートは絶対ありますが、ラクロスのゴーリーは理論的には全てのシュートを止めることができるということです。この言葉にとても感銘を受けたのをよく覚えています。


向田さん 挿入


同期でもう一人ゴーリー (4年G #12向山) がいますが、向山さんとの関係性は4年間でどう変わってきたのか教えていただきたいです。

ショートスティックのときは一緒に壁打ちに行くくらい仲良かったのですが、お互いゴーリーになったぐらいからちょっとラクロス以外の面で仲が悪くなってしまって(笑) お互い干渉せず、衝突しないようになり、今振り返ってもいい関係性じゃなかったと思います。一年生の時はずっと劣等感を向山に対して感じていましたし、将来的に向山に勝てるのかと不安に思っていました。一年生の3月に向こうが退部した時は、自分が浅はかだったこともあり、ライバルがいなくなって素直に嬉しかったです。22シーズンの終わりに向山が部に戻ってきたときには、さすがに負けるわけにはいかないと思いましたが、昨シーズンは結局向山がAチームの二枚目で、自分はBチームというのが定着し、また劣等感を感じてしまう日々でした。 しかし、4年生になった今、もう負けるつもりはなく、そもそも劣等感は覚えていないです。向山とのゴーリーとしてのコミュニケーションも増えてきて、徐々に良い関係性になっていると感じています。また、未だプライベート面ではそんな仲良しではないのですが、(笑)最高学年になってからやはり向山に対して尊敬している面があることも事実です。メニュー設計であったり、主将である徳橋を支えながら、誰よりも組織のことを考えている向山が見えてきたからこそ、あいつのことが分かる部分も増えてきました。


向田さん 挿入

(画像左が#12向山、左から3番目が#99齋藤)


劣等感が消えたり、向山さんとコミュニケーションをとるようになったきっかけはありますか?

きっかけというよりは、自分の目標が明確になったことが大きいです。自分が絶対に学生日本一のゴーリーになるというように目標が明確になり、それに対して日々行動していると、お互いに上手くならないといけないと思うようになったから自然と会話も増えました。また、今年の6人のゴーリーの中で自分が一番成長している実感もあり、劣等感は自然と消えました。

学生日本一に対する思いが高まったということでしょうか?

個人的にはそこまで学生日本一のためにラクロスをプレーするというモチベーションを持っているわけではないです。端的に言うと、「自分の大好きな仲間たちが学生日本一のために人生を懸けているから、その力になりたい。そのためには、自分が学生日本一のゴーリーにならなければならない。」という感じです。


向田さん 挿入

なるほど。ありがとうございます。5ヶ月ほど前に、勇太さんの部活を続けるモチベーションは、お世話になった先輩たちに対する恩返しであると仰っていたと思うのですが、それは変わらず勇太さんの中にあるのでしょうか?

よく覚えているね (笑) それも一つですが、今はより大きな視点で考えています。モチベーションとしては主に2つあり、一つ目は先輩に対する恩返しにも通じるところがあると思います。 自分たちにラクロスを教えて下さった先輩方は、後輩がうまくなってほしいであったり、後輩が夢を叶えて欲しいという、利己的でない動機で自分たちのためにやってくれていたということは以前から感じており、その方々への恩返しの思いは以前から持っていました。 しかし、徳橋と一緒にOBの方々のご飯に参加させて頂いたことをきっかけに、今のBBは現役が少なく小さい組織なのにも関わらず、計り知れない数の人々によって支えられてることに気付きました。現役の顔すら分からないのに現役の夢のために尽力してくださるOBGの方々、無償の愛を提供してくれるコーチの方々など。そして、学生日本一をとるということが、自分たち個人の目標から、BBに関わる人全ての夢を叶えるものだと思うようになりました。上手く言葉にできないのですが、学生日本一に篭っている思いの大きさに気付いてから、自分に関わってくださった先輩方だけでなく、このBBを作ってくださった全ての人、今後作っていく全ての人に恩返しをしなければならないという強い思いを持つようになりました。

そのマインドは勇太さんが今年度新歓長を務めていることにも関わっていますか?

そうですね。他大学や東大ラクロス部女子などを見ていると新歓は新三年生が主体となっているところが多く、よく考えるとそれはとても合理的ですよね。4年生と1年生の関わりは少ないですし、4年生が作るシーズンではチームの戦力にもなりにくいですから。 しかし、先ほど言ったようなマインドによって、新歓というものを、24BBが学生日本一をとるためにやるものではなく、今年入る40期が4年生になったとき、さらにその先のBBが中長期的に強くなっていく、いろんな人の思いが込められた学生日本一を達成するために取り組むことだと捉えるようになりました。だからこそ、最上級生である4年生が、自分が、責任を持って取り組まなければならないという強い使命感に駆られました。

勇太さんの作る今年度の新歓が楽しみです!2つ目のモチベーションも聞いていいですか?

2つ目はかなり抽象的です。今年の37期ミーティングでもよく議題に上がることとして、なぜラクロスやるのか、ラクロスをとうしてどうなりたいのかというものがあり、よく考えています。それを考えた時に自分の中で、一番に思い浮かんだのが、「自分と関わるみんなの人生を、いい方向へ導けるような人間になりたい」ということです。後輩とか同期とかに対して、ラクロスを通じて幸せになってくれるような道標を示せる人間でありたいということです。

そう考える理由について詳しく教えて下さい。

東大に入学し、無限に選択肢がある中で、同期や後輩がラクロスという選択肢を選んでくれたことはとても嬉しいのですが、もし四年間目的もなく無為にすべてを費やしてラクロス部にコミットしてしまったとしたら、それはとてももったいないと感じています。ラクロスをやるならみんなに幸せになって欲しいし、BBでの4年間を通じて僕は、私は、こんな人間に成長できましたというような、最終的に成果を得てほしいなと。こういう考えを後輩に伝えていきたいです。

見当違いだったら申し訳ないのですが、最近勇太さんがグラウンド内外で周りに対してポジティブな声かけをしていることが印象的なのですが、それもこの2つ目のモチベーションに関わっているということでしょうか?

気づいてくれて嬉しいです (笑) 。  そうですね、意識的に心掛けているのもあるのですが、そもそも自分がそういうマインドにも変わっているからこそ、自然とそういう発言が出てきているというのが大きいと思います。

モチベーションと絡めて今年度成し遂げたいことを教えてください。

二つあります。まずラクロス面だと、学生日本一のゴーリーになることです。去年東大内では圧倒的に強かった晃生さんがリーグ戦だとあんまり活躍できなかったと感じていて、今年度は晃生さんを絶対に超えなければいけないと思っています。そうじゃないと、学生日本一を本気で目指している徳橋の夢を叶えられないので。 2つ目に成し遂げたいことは、先ほどの部活を続けるマインドと同じなのですが、関わるすべての人がラクロスを通じて幸せになることです。もちろん学生日本一を自分たちは目指すのですが、シーズンが終わった時に、今年のシーズンは本当にラクロスが楽しかったとか、人間的に自分は成長できたとか、みんなが充実感を持って終われるようなチームでありたいです。

ありがとうございます。最後にOBの方や、インタビューを読んでくださっているであろう先輩ゴーリーの方に向けてメッセージをお願いします。

本当にラクロスに対して誠実じゃなく、みんなの期待にあまり応えられていなかった後輩だと思うのですが、今年はラクロスをやる目的が明確にあり、同期の夢を叶えたくて自分が学生日本一のゴーリーになるという強い思いがあるので、マジで期待してください!


向田さん 挿入

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