37期インタビュー企画都築



TR 都築真珠


2024/03/07
(聞き手37期松本)


​​まずは自己紹介をお願いします!

東京大学ラクロス部4年トレーナー(TR)の都築真珠です。

真珠は帰国生で10月からの途中入部から始まったと思うんだけど、ラクロス部に入部した経緯から教えて欲しいです。

そもそも大学でスポーツに関わりたいなって思ったのが、東京オリンピックのTeamGBボランティアの活動をやってアスリートをサポートすることがすごい楽しいなって思ったことがきっかけにあるのね。その頃ちょうど知り合いだった村上蓮さん(36期MF)からラクロス部興味ない?っていう連絡をもらって、それでとりあえず名前も聞いたことないけど見に行った感じ。
たまたま見に行った日が37期の練習試合の日で、最初は全然ボールも見えないし何をやってるのかもわからなかったんだけど、みんな点入って喜んでるし楽しそうだし、そういう雰囲気がとても好きになって。本当はオーケストラに入ろうと思っていたんだけど、ラクロスが面白すぎて、これじゃないと嫌だ!って思ったんだよね。もう即決だった。
私の場合イギリスに居た時に、自重トレとかが結構身近なものとしてあったし、元から怪我とかの勉強も好きだったからスタッフになったらTRになろうと最初から決めていて、入部したらそのままTRになって、それで今に至る感じだね。

向田さん 挿入

​​めっちゃ熱いね!そうしてTRになってみて感じた難しさとかやりがいを教えてほしいです。​​

TRやってて感じるの難しさね、、なんて言うんだろうな、、
一歩間違えると選手生命を終わらせられてしまうっていうことが大きいかも。そこの責任感って正直私はもう3年とか4年になって先輩と接するようになってからじゃないとあんまり気づかなかった部分だし、リーグ戦で先輩らの怪我を見るうちにだんだん気づいていくものなのかもしれない。とにかくそこは本当に真剣に相手と接さなきゃいけないなというのは感じてる。
職業柄だけど選手のトレーニングとかに本当に密接に関わる部分が多いんだよね。だから自分が理解できてないことや指摘を選手がストレートに言ってくれる。そういう部分に対して一年の頃こそ落ち込んでいたけど、今は慣れたし以前よりは選手と一緒に進んでいく一体感が持てている感じもある。だからこの点はとてもやりがいがあるなって思ってます。
あとちょっと話変わるけど、ハキハキ喋んないと意見って通らないよなって最近思った。これをやりたいです!こうしてください!って言い切る。BBって主体的な組織だから、やっぱり自分の意思で言動やアクションを起こしていかないと楽しくないじゃんっていう気持ちがあるから。

確かに真珠はいつもハキハキ喋って指示出しとかしてる姿が印象的だね。
現状TRsは3人体制と小規模だけど、このことについて感じていることはある?


大前提人数はいてくれるに越したことははないんだけど。。
人数が少ないからこそひとりひとりが相応のクオリティの仕事というか、それができるのであれば別にいいんじゃないかって自分は思うし、正直人数が少ない環境の方が成長スピードって絶対早いんだろうなと思ってる。もちろん辛いこともあるけど、代に自分しかいないっていう状況で全てが自分の責任範囲だからこそ選手から得られる信頼っていうのは反比例して大きくなるのかなと。
もちろん今後は新歓ではTRとして入部して欲しいし、TRという仕事がもっと広まってほしいなと思うけど、みんなが思ってるよりもそんなに悪いことじゃないなと思ってるし、そこまで危惧していないってことを伝えたいかも。

向田さん 挿入

TRとしての目標とかあったりするの?

目標か、、目標は以前東大新聞の記事で言った通り「学生日本一のチームにふさわしいトレーナー組織だった」って言ってもらえるようにしたいというのは大きいかな。
あとは後輩たちに背中で教えたいなっていうのを思ってるな。自分は4年というただのステータスで終わったら意味がないと思っているから、4年として、リーダーとしてふさわしい動きができる人になりたい。だからこそ自分は歩みを止めないし、人よりももっと勉強しようと思うし、選手とも一番多くコミュニケーションを取ろうって思ってる。その姿を後輩が見て学べるような人間になりたい。

最近は人を恐れがちな自分だからこそもっともっと密に選手スタッフ関係なくコミュニケーションを取っていきたいなとも思った。心理的安全性というか、選手がスタッフに対してもそうだし、スタッフが選手に対してもお互いをブロックアウトせずオープンな関係でいれるようにちょっと心がけて働きかけたりもしているけどまだ実ってはないな。
TRという職業柄選手とのコミュニケーション量はスタッフの中でも多くて、多分選手からしたら何でこんな話するんだろうっていう場面もあると思うんだけど、そこでのやり取りからその人の人柄や思考のクセみたいなのを知っていくうちに、この選手って考えが甘いから怪我しやすいな、とか逆にちょっと慎重すぎるかもな、なんてことも少しずつ分かってくるんだよね。

何気ない会話からそういうところまでわかるんだ、すごいね。

貴也さんみたいに完璧にはできないんだけどね(笑)

ちょうど名前が出てきたけど貴也さん(佐々木貴也さん/PROGRESS MOTION/契約TR)についても聞かせて欲しいな。

本当に貴也さんのことは尊敬してる。即座にこいつはこうだって一瞬でわかって対応してくれて本当にすごい。そういうTRとしての知識量に加えてやっぱり私が尊敬してるのは、私たちをちゃんと叱ってくれるところなんだよね。
思ってたんだけど、東大生って叱られることに慣れてない人多くない?優等生だった子達とか自由な学校生活を送ってきた子達が多くいるからなのかな。わかんないけど。でもそこをしっかり締めてくれる。いい子ちゃんでいるだけで日本一って取れないじゃん。そういうところをしっかり厳しく伝えてくれる。
だから自分にとっても、この部活にとっても本当に必要な存在だなって思ってる。
しかも貴也さんは外部の基準を持ってきてくれるんだよね。東大にいる時ってラクロスもフィジカルも東大のtop選手が天井なんだけど、特に去年学生日本一になった日体にも関わっていた貴也さんだからこそ、その基準とかも知っているからね。

向田さん 挿入

最後に、真珠といえば東大が誇る凄腕広報なので、広報について聞かせてください!

広報は好きだね。ちょっと大それた話なんだけど私はみんなが甲子園の高校野球を見るような感じでラクロスを見て欲しいなって、もっとラクロスが有名になってほしいなって思ってるのね。自分はそこに広報という立場で貢献したいなと思っている。
東大ラクロス部で広報やってる時はOBOGや保護者、ファンの方々との架け橋だし、最近SEKAI CROSSEとか外部の広報活動をやっている中でラクロスの魅力をラクロスを知らない人に届けられるように、そういう架け橋になりたいなと思った。
こんなに面白いスポーツを知らないなんてもったいないって思っちゃうし、もっともっと人に教えたいなっていう気持ちが強くなったな。

TRとして、広報としてチームを支える真珠の素顔を知ることができたインタビューでした。

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