37期インタビュー川嶌



AT#15 川嶌周平


2024/02/12
(聞き手37期松本)


まずは自己紹介からお願いします!

新4年AT15番川嶌周平です。

今年MFからATに転向したと思うんだけど、このことについて色々聞きたいです。

そもそも話が上がったきっかけが、今年のATの中にスピードで差をつけて得点したりパス出せたりするようなATがいないっていうことで、勝つにはやっぱそういうATが必要なんじゃないかっていうところに加えて、DF相手に広いスペースで仕掛けるのが自分の強みだからそこを生かしたフルフィールドOFの一つの得点パターンを作れるんじゃないかなと。こういう感じで総合的にATの方がオフェンスに貢献できるっていうことで転向しました。

4年になって転向するって結構勇気ある決断じゃないかなと思ったんだけど、そんなことない?

意外とすんなり受け入れてる。
というのも去年からShellenbergerなりSowersなりAmentなり上手い海外のATのプレーを沢山見てて、結局ATの方が技術とか上手い所多いなと思って色々吸収してるうちに、案外自分でもできるんじゃないかなって思って。そう思ってたところにたまたま来た話だったから、やってみる価値ありそうって感じ。なのでそんなに抵抗感はなかったな。元から足が速いってのもあったからそこは結構助けになっているかも。

向田さん 挿入
 
Conner Shellenberger お気に入りの選手とのこと (https://www.streakingthelawn.com/2021/6/9/22519717/virginia-lacrosse-national-champions-connor-shellenberger-goat より)

今年OFでは最低でも4/6枠は3年生の後輩たちが出場するっていう結構異例な形になると思うんだけど、そこに関連して自分の立ち回りとかについて思っていることとかある?

そうだね、先日の練習試合とかでも後輩がたくさん点取ってくれて、本当に心強いなって思った。
まあ俺がリーダー的な人間じゃなくて。4年間かけてそういう人間になれるのかなと思ってたけどあんまり頑張れず、結局なんか一選手になっちゃったけど、だからこそ自分としてはアシストもして点も取ってっていうラクロスのところは最低でも一番じゃなきゃいけないって思ってる。3年生がのびのび自分のやりたいようにプレーできるっていう環境って例年に比べたら結構珍しくて、今までは4年のやりたいことについて行くという構図が多かったけど、今年は自分が不甲斐ないってのもありつつ3年が自分のやりたい像とかプレーとかを自由に積み上げられる年なので、リーグ戦で活躍する上手い3年生がバンバン出てくるような年になるんじゃないかなっていうのでワクワクしてる。

なるほどね、リーダーではないけど一応今年幹部にはなって、幹部だからこそやりたいこととか、幹部になって感じたこととかあったら教えて欲しいかも。

そもそも幹部になったというよりも、なんだかんだ幹部になってたという感覚笑。
今年一年間幹部としてやります!っていう感じからのスタートではなく、何の幹部かも明確ではないのに幹部っていうポジションなの自分として気持ち悪いところであって、、なんなんだろうな、、
模索中だけど、やっぱりフルフィールドオフェンスっていうところになるかなと思ってる。
今年テルさん(細梅靖晶さん Stealers 元日本代表MF)とか暖さん(金山暖さん GRIZZLIES 日本代表DF)とかコーチの人が豪華で人数も多いから、そこからいかに沢山のことを自分も吸収しつつ、みんなも吸収できるかが大事なんだけど、その中でも自分は特にフルフィールドの部分に関してコーチを使い倒して、得たことを還元して貢献したいなと思っている。自分が上手くなるのはもちろんだし、全員にフルフィールドの素晴らしい考え方みたいなのをできるだけはやく共有できるようにできたらなっていう感じです。ちょうど先日そういうチャンネルをSlackで作ったりした。

フルフィールドオフェンスを例に幹部のことで模索中かつ色々試行中みたいだけど、今一番悩んでることとかある?

一番は人間性というか、、
新4年幹部っていう状況で、あまりにも組織面に対する見識を持ってなくて見合ってないっていうのが一番の悩み。3年間やってたらラクロス面でも組織面でも人間的な成長とかも何かしらあるんだろうなと思ってたんだけど、組織面に関してはそれがほぼなくて、それを思うと今までの3年間に対して最近かなり衝撃を受けている。自分がラクロス頑張ってたり、例えばきついことを頑張ってやるみたいなのは結構成長したけど、組織に対して自分ができることみたいな方が全然成長してないっていうことに最近気づいて、ただの一部員でラクロス好きで部活来てるやつまでで終わっていて。みんなに対してこういう働きかけをして全体を良くしようみたいなところが全然できてないからそれが一番悩み。
そのことと、幹部になったっていう現実のギャップを埋めるためにどうしようかなって。もちろんラクロスの悩みもあるんだけど、組織面があんまり伸びてないっていうのが自分としてはもったいないなっていうのが強い。順番は難しいけど、まずラクロスのことができてから組織面というのもあるし。今どっちも出来てない分そのことが重くのしかかっているんだけど、幹部であればやっぱりただの一部員の範疇よりもというか、それを上回る働きをしないとだめだなっていうのがあるから。


向田さん 挿入

なるほどねありがとう、じゃあ組織面は置いといて、ラクロス面に関しては川嶌はラクロスが楽しくて好きでってのが根本にあると思うんだけど、その気持ちとチームとして目指す学生日本一との関係性みたいなのついて聞きたいかも。

ロジックツリーわかる?最近やってみて、まず1番大きい所に自分があって、そこから枝分かれしてるみたいな。何が大事なのかを知りたくてあれをやってみたんよ。 もちろん「勉強」とか「人間関係」とかがすぐ出てきたんだけど、自然と書いているうちに俺は「部活」よりも先に「ラクロス」が出てきて、結構自分でもびっくりしたのね。多くの人って多分最初に「部活」ってきて、そっから「ラクロス」っていう順番だと思うんだけど。
だから要は部活に入ることよりも、ラクロスする方が自分にとってはでかいことで、そうなると自然と学生日本一っていうよりもラクロスを楽しむっていう方にウエイトが来るんだよね。ていうのを書いてみて気づいて、だからどっちが上かって聞かれたらちょっと組織にあってないけどラクロスを楽しむ、が学生日本一より上にくる感覚がある。
ラクロスが楽しいラクロスやりたいっていう原動力が何よりっていうのがでかい、他の幹部と違うかもだけど。ラクロス楽しくてやりまくった先に日本一のAT、チームとしての学生日本一があると信じてるという感じ。

ラクロスとか部活とかを通して、どうなっていきたいとかある? 目標である学生日本一以外に、人としてどうなりたいとか。

最近それについて色々考えては諦めてって感じではあったんだけど。

今の自分とかけ離れすぎているんだけど、人を笑顔にしたいというか、楽しいなっていう気持ちを自分と関わる人が感じてくれるような人間になりたいなっていうのが強くて。
一緒に関わってくれる人がいるじゃん、例えば一緒に部活やってくれる人とかたまたま会う人とか、そういう人がなんかちょっとでも元気になるというか楽しいなって思ってくれるような人間になりたいなと思いつつ、まだそうなれてないなっていう自己反省。

最近来てくれた武者の方とか、仲良くなった城西大学(関東学生ラクロスリーグ3部所属 創部4年目)の人との関わり大事にしてるのを側から見てて感じるな。

自分でもそうしようとしてる感じはある。
それこそ城西との関わりとかは自分が上手くなるのももちろんそうだったけど、彼らが少しでも自分にはこういう強みがあるんだって知って欲しいし、純粋に自分ってもっと上手くなれるんだっていう可能性を感じて欲しいと思った。最初行った時はやっぱり自分(3部だから)あんまり上手くないんで、とか”東大さん”が来たみたいな感じとか少しネガティブに感じるような雰囲気があったんだけど、普通にめちゃくちゃ上手いし、もっと上手くなれるし自分を信じて欲しいなっていうのを思って、色々働きかけしてみたりとかはした。そういうプラスをもたらす人間になれたらいいなって思う。
あと自分が元気にならないとそもそも人を元気にできないなとも思った。自分が不機嫌だったりあんまり上手くいってない時に元気じゃないっていう状態をできるだけなくして、まずは自分が元気になってそっからみんなを元気にしていくっていう順番なのかなっていう感じ。

川嶌って時々練習中に萎えモード入っちゃうよね笑

そうなんだよね、あれは周りが不幸になるだけだからな、この前のアフターとか酷かった。


向田さん 挿入

川嶌が去年のリーグ戦ブログで書いてた「確かなものは何もない」っていう話とか最近話した「未知」についての考えとかについてぜひ共有して欲しいなって思ってるんだけど、どうですか。(リーグ戦ブログ参照

何考えてたかっていうと、夏ごろの練習試合で早稲田に完勝した時あったじゃん、あそこからこのままいけるのかなっていう感覚が結構あって、そこでみんな何も確かじゃないのにこのままなら行けるっていう確かさ感じちゃったというか、その若干根拠のない考えが全体的にチームの活力を低下させてしまってうまく伸び切れなかったなっていうのを感じてた。
一歩先って何も分かんないよなっていう感覚を結構みんな忘れてしまいがちというか、今上手くいってるからこの先も上手くいくんだろうなっていう感覚をみんな持ちがちなんだけど、一歩先って本当に何も無いっていうことを肝に銘じておかないとどんどん活力が落ちてしまって、結局トータル長い期間で見るとあれ何やってたんだっけみたいな時間が生まれたりするから。
今までの考えとか出来事って良い未来を作れるかどうかっていう観点においては必ずしも意味なくて、その時点時点で何を考えて何を選ぶかっていう方が本当に大事。今までの過去ベースで選び始めると悪いものを選び始めちゃうことがある。チームとしても結構そういう傾向が強いなっていう、東大ラクロス部に限るかわかんないけど。だからブログで常に頑張らないとダメっていう感覚を共有したかった。

なるほどね、「未知」 についての考えはどう?

城西で仲良くなった子が言ってたんだけど、「なんかやってみる」「とりあえずやってみる」っていう感覚が東大ってあんまりないなっていう。未知だけどいいものがありそうっていう感覚とか直感で飛び込んでみるっていうことが結構少なくて、そこが凄く俺はもったいないなあっていう風に思った。
色々考えてやらないっていうその時間があるなら、結局ダメだったなっていう場合もあるけど、とりあえずやってみて案外こういうこともあるんだっていう些細な気付きがあったりして、そういうところから劇的に上手くなるっていう可能性もあるから。こういう文化は東大にもっと欲しいな。

食わず嫌いなとこあるよね、自分も含めてだけど。

そう、食わず嫌い。どうせ必要ないだろ、どうせ自分には合わないだろって思って結構切り捨てがちだけど、案外やってみたらいいことあるよねっていう。 それこそ卑近な例だと、昼飯とかでも美味い店かわからないけど、凸って見たらここめっちゃ良い!みたいなのもあるじゃん。そういうとりあえずやってみる、チャレンジしてみる精神をもっと東大が持てたらラクロスに限らず人生もっと楽しくなりそう。そういう思いがこの未知に対する考え方かな。
俺は結構人生必要だと思った事だけをやってきて、順当にレールの上しか歩いて来なかった分、脇道に外れて色々試行錯誤してぼろぼろになって何か得る、みたいな経験をあまり積んで来なかったのが本当に勿体無かったなって今思ってる。これから先何年生きられるかわからないけど、そういう人生の方が楽しいんだろうなと思ってる。

最後に今シーズンの意気込みお願いします!

ワクワクさせるようなプレイヤーになります!!!


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