37期インタビュー企画松本



AS 松本 匡司


2024/03/14
(聞き手39期尾崎)


​​自己紹介をお願いします!​​

東大男子ラクロス部新4年ASの松本匡司です。よろしくお願いします!

​​匡司さんはよく部活を通してどのような姿になりたいか、と言う話をされているのでそのことについて詳しく聞きたいです。​​

自分は中高の部活でそういうことを考えたことすらなかったんだけど、大学の部活って部活以外の選択肢が本当に無限にあって時間の使い方も個人に任されている中で、わざわざ部活を選んで、1日の起きている時間の半分くらいをそれに費やすわけじゃん。
だからなんとなく部活に属すんじゃなくて、自分がどうなりたいとか、こうなりたいから部活を続けるみたいなのがあると、より有意義な過程になるんじゃないかなと思う。そうは言っても自分がこういうことを考えだしたのは3年生になってからくらいだけど。
しかも引退を迎えたその時に、それが入れ替え戦なのか、Final4なのか、全学決勝なのか分からないけど、試合結果に寄らず、自分がこうありたいみたいな目標が達成されたり、理想のチームになれたら、終わった時に気持ちが良いんだと思う。
結果が出なかったから4年間の全てを否定されたと感じる人はそういうものがない人だと思う。せっかく自分が選択してとてつもない時間と労力を捧げてきたのだから、その過程が無意味だった、なんて考えなくてもいいのに。というか無意味なわけがない。もちろん特に選手がそういう気持ちになるのはわからなくもないんだけど。
だから、自分がこうなりたい、とかチームとしてこうありたいという目標の方は絶対に譲りたくない。
例えば、応援されるチームになりたいというのはずっと思っているけど、Final4みたいな引退か全国かみたいな大事な場面で東大を応援してくれる人が一人でも増えたらいいなと思っている。仮に大舞台に立てなくても、心の底から東大の勝利を願って応援してくれる人がいっぱい来てくれたら、それはそれでよかったと思える気がするし、その上で勝利を届けられたらもう最高だよね。

​​ラクロスに恩返し​​

最近は、ラクロスに恩返ししたいと感じている。
生まれてから18年間ラクロスなんてどんな競技かすら知らなかったけど、たまたま出会ってこんなに面白いスポーツがあるんだと思った。そしてBBに入って何事にも代え難いような経験をさせてもらっている。そしてBBに限らず色んなラクロスのコミュニティに顔を出して、このラクロスコミュニティ全体の魅力を感じた。こういう受けた恩を返したい。誰に返すんだって感じではあるんだけど、恩返ししたい気持ちがある。
自分の場合はラクロスに偶然出会うことができただけで、それがもしかしたらアメフトとかアイスホッケーとか別のスポーツだったかもしれない。だからラクロスである必要はなかったと今でも思うけど、ラクロスに出会って、ラクロスを通して素敵な経験ができて、自分の大学生活に彩りが添えられた。
たまたま友達に誘われて行った新歓がラクロス部で、パスキャとか練習がマジで面白くて入ったんだけど、まさかこんなにのめり込めるとはね。これもご縁だなとつくづく思う。

向田さん 挿入

​​具体的には?!​​

恩返しっていうのは大袈裟な気もして恥ずかしいけど、最近は武者の方といっぱい話したりとか、キッズラクロスの大会に行ったり、関東ユースに奇跡的に携われたり、そういう活動を通して、ラクロスの色々な側面を経験させてもらっている。もし「ラクロスさん」という人がいるなら、その人と関わることで自分が感じることのできた魅力みたいなものを、もっと他の人に伝えていきたいと思っている。
もしかしたら少し話がズレるかもしれないけど、全国色々な大学のスタッフの方とお話しすることがあって、その際に包み隠さずなんでも話すっていうのを意識してるんだよね。特にASっていうのはどこも発展途上だから隠すこともないなって思うし、共闘、一緒に発展して行けたらいいなと思っている。そういうASの部分とかスタッフの部分がもっと発展していけるように、自分が媒介として活動していくというのは一つラクロスに恩返することになるのではないかと思う。

​​どうしてそこまでラクロスや部に真摯に向き合えるのか​​

正確には、ここしかない、他に居場所がないからだと思う(笑)。建築がやりたくて建築学科に進んだけど、入ってみたら違うなと思って、高校同期も少ないから繋がりもあまりなくて、その他のコミュニティに属しているわけでもないから、この部活しかないんだよね。
しかも拘りが強いが故に、他の人が側から見たら部活に真摯に向き合って見えてしまっているのかもしれないけど、最近は特に好きとか得意なことをやってるだけで、逆にできないことの方が多いと思う。
拘りの強さに通ずるところがあるけど、変に使命感を感じる癖があるなと気づいたんだよね。武者の方と絶対話そう!と思っているし、スタッフの輪をもっと広げるのは自分だ!とか勝手に思ってしまっている節がある。そういう性格なものだから、色々と勝手に使命感を感じて、勝手にやってるところがある。
でも人がやりたくないなってことが意外と自分の得意分野だったりして、たまたま好きで頑張れてることも多いな。だからあまり部活に対してコミットできてるなとは思っていない。BB以外の活動で得られたものをちょっとでも還元できたらなと思っている。

向田さん 挿入

​​匡司さんの対話力について​​

自分は意見があんまりないし、あっても口に出すのが苦手だからミーティングでズバズバ意見言えたりする人は本当にすごいと思っている。対話というより他人の意見を聞いて、いいなとか確かにそうだなとか思ってそれで終わってしまっているな。

そういう柔軟なところが、みんなが匡司さんに話しやすい理由かもしれないですね​​

確かに、意見がないからこそ言いやすいのかもね。
これは雑談だけど、まほちゃんが言っていてめっちゃ納得したことがあって、結局自分の意見は人の意見で構成されていくものであって、人の意見のどこを取り入れて、どこを切り捨てるかっていう取捨選択の仕方が個性そのものなんじゃないかというね。


最終的にどんなチームになりたいか​​

BBと関わってよかったなと思ってくれる人が1人でも増えたらいいな、そんな素敵なチームになりたいなと思う。これは当然個人としても一番思っていることで、自分と関わってよかったなと思ってくれる人が一人でも増えたらいいなと思っている。自分と関わることで、その人がBBに少しでも興味を持ってくれたり、応援したいなって思ってもらえるように、言動を意識している。
目標はやっぱり学生日本一なのかな?それに見合ったことができているわけではないから軽々しく言えないけど。とにかく行けるところまで行きたい。Final4の先をみたことがないから、とにかくFinal4をマジで勝ちたいという気持ちはある。その先は正直もうわからない。そこで勝つことができたら、更に学生日本一という気持ちが強く湧いてくるんだと思う。


向田さん 挿入

​​存在意義?​​

スタッフとか中々思うように活躍できない選手とかは存在意義とかで悩む子が多いと思う。でも部活だからといってその人たちの存在意義がない、なんてことはあり得ない。
声が大きいとか、人前で堂々と話せるとか、勉強を頑張っているとか、朝早く来ているとか、ミスに対してストイックだとか、優しいとか、〇〇にめっちゃ詳しいとか、先読みが得意だとか、考えるのが得意だとか、負けず嫌いだとか。何でも良いのだけど、一人一人がそういう素敵な部分を沢山持っているよね。 自分は人前で話すのが苦手だから、最後の集合の時にスタッフのみんなが話したりしてるのも普通にすごいと思っているし、何回も言っているけど、特に選手は選手であるというだけで漏れなく全員尊敬していて、それはもちろん自分が選手に一回なってマジでできなかったことだから。そういう自分ができないことを他の人がやっていることに対する尊敬がある。
何が言いたいかというと、自分にはなくて他の人が持っていること、自分にはできて他の人ができないこと、その逆もまた然りだけど、そういうものが必ず存在していて、実は細かい部分で、自分も気づかないようなところで自然と補い合って部活という組織全体が回っているんだよね。
だからあなたはどんな所属の仕方であってもいいし、そんなに自分の存在意義に悩んだり、自分を卑下しなくていいのにな、と思う。一人一人がいいものを持っているから、自分ができて他の人はできないこととか、他の人はできて自分にはできないこととかを賞賛し合える関係性がいいよなと思う。そういう関係が根付けば、しょうもないことでイザコザとか起こらないし、仕事量でマウントを取ることもなければ、選手とスタッフがお互いに思うことも減るのではと思う。

​​最後に!​​

今自分は考えもしなかったスポーツで一番になれるという環境にいる。達成できるかは全くの別問題ではあるけど、自分が何かをしたわけでもないのにその可能性が与えられているということがすごいなと毎日感じている。
自分は中高で卓球をやっていて、中学の頃は結構頑張っていたけど、高校では一回勝つとスポーツ推薦の人に当たって毎回二回戦敗退みたいな感じだった。だから近畿大会とか全国大会に出場している人を見ると本当にとてつもなく凄い人だなぁ、どうやったらそんなに上手くなるんだ、、、とか思っていたんだけど、いざ自分も今マイナースポーツとはいえラクロスで学生日本一を目指せるという環境に居させてもらっていることを咀嚼すれば、本当に言葉にできないような気持ちになるし、まだ何も達成していないけれども自分が日本一になりうるチームの一員であるということは未だに信じられない。考えただけで身震いするな。

その上で反省していることがあって。
今まで心のどこかで、俺たちは「東大」で、それでラクロスで日本一をとったら凄いんじゃね、社会的にも結構価値があるんじゃね、みたいな幼稚ことを思っていた。でもよく考えたら他のスポーツと違ってスタートラインがほとんど一緒なラクロスだったら、「自分たちが東大である」という前提そのものが勝負に挑む際の逃げどころになっているというか、シンプルに言い訳しているなということにようやく気づいた。
「東大」がスポーツで日本一を取る、という新歓の文句として使用するのは全然良いけど、あたかも自分たちは下からのスタートである、というニュアンスの「東大」という修飾語を上級生になっても使っていた自分が情けないなと思った。中高真剣にスポーツをやって来た人たちと比べたら確かに少しは差があるんだろうけど。


最初に言った、自分が部活を通してこうなりたい、こうありたい、チームとしてこうありたい、というのは24BBの至る所で見られることで凄く良い風潮なのではないかなと勝手に思っている。
画像一つとっても、メニュー決め一つとっても、発展一つとっても、個々人のこうしたい、こうありたい、が節々に感じられる。だから自分もその波に乗って、もっと前面にやりたいこととか、理想を押し出して行けたら良いなと思っている。そうやって全員で24BBを作り上げていきたいと思う。
向田さん 挿入

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