瀧澤



【2023ブログ企画 vol.18 瀧澤 夏菜】(4年MG)


2023/08/25



『プライド』


黙って仕事をするのがかっこいいと思っているので、あまり自分の考えを表立って共有してきたことはなかったと思います。

朝一で行ってその日の練習の準備をする。
いつでもSlackをすぐに返す。
やるべきことは絶対に後回しにせず最速でやる。

してきた行動そのものが、私がこのチームにかける想いの強さです。



今年は自分にとって一番難しい年になりました。
やっと自分たちの代になったいう期待とは裏腹に、
シーズン当初からTSという立場の限界を感じることが多くありました。

特に、2月の大敗した日体戦は相当堪えました。
自分が何のために頑張っているのか、自分が頑張って何になるのか、今まで疑いもしなかった根本が揺らぎかけるのを感じました。

その後関西の三校に武者としてお邪魔し、色々な形のチームを見てまた悩みました。
悩んで、考えて、結局明確な何かが見つかったわけではありません。
未だに、自分が本当にこのチームの一員になりきれているのかすら確信が持てない瞬間もあります。

でも、どうせ全部無意味だと途中でやる気を失って立ち止まったらそれこそ自分の存在意義が無くなることだけはわかりました。
悩んでいるからこそ行動することにしか価値がないと考え、意地のように行動を起こしてきました。早く来るようになったのもそうです。苦手なことにも向き合わないといけないと思って、今年は沢山後輩をご飯に誘って話をしました。

とにかく行動をすることで、結局は目の前の自分ができることに精一杯、真摯に取り組むしかないという至って当然なところに立ち返ってきたと感じます。選手かTSかは思っているより大きな問題ではないような気もしてきました。

選手とTSという括り以外にも、4年生とそれ以外、ベンチに入る人と入らない人、試合に出る人と出ない人、1つのチームにも様々な立場があります。
この全員が自分の責任を全うした先に勝利があり、また全員が等しく責任を果たすべき一員であると思っています。

自分は自分の果たすべき責任を果たすだけ、そう考えたらシンプルです。

要らないと思われるのが怖い、後輩の成長を後押ししたい、認められないのが悔しい、選手のためにより良い環境を作りたい、勝ちたい。行動のきっかけは様々です。何かをやってみることはそんなに難しいことではありません。

そうやって起こした行動を、当たり前になるまで続けるのが責任を果たすということです。それ自体は大したことのない小さな行動でも、積み重ねるうちに誇りが芽生え、簡単には他人に譲らないというエネルギーになります。
プライドの裏返しとも言えると思います。

私はプライドの高い人間です。
自分を否定されるのが本当に嫌だし、自分のやったことが認められないのはたまらなく悔しいです。

今年は特に、このプライドを全力で部活にぶつけてきました。最高学年としてのプライド、4年MGとしてのプライド、誰かじゃなく自分がやるんだという強い意志を持って行動してきました。少なくとも自分では胸を張ってそう言えます。

私の行動は今までも今からも変わりません。最後の最後までプライドと覚悟を持って戦い抜きます。選手が当たり前に目の前の試合に集中出来る環境を私が作ります。

それでも、悔しいことに私に最後の最後に試合を決定づける力はありません。難儀な立場を選んでしまいました。ストレスで寿命が5年は縮まったと思います。
でも、選手の皆がラクロスに懸ける情熱には人を動かす力があります。自分も頑張らないといけないと奮い立たされます。これが私が部活を続ける理由です。
早朝からBeforeをして、大雨の日も灼熱の日も死ぬほど練習をして、Afterをして、発展をして、壁打ちをして、筋トレをして、オフの日も自主練して、そうやって皆がラクロスに注いだ時間は本物です。
その積み上げた時間を誇りに変えて、自分が1番点を取る、自分が1番GBを拾う、そういう覚悟を持った皆に最後は託すしかありません。

頼みます。
試合に出る以外の全方面から一緒に戦います。



そして、後輩TSの皆へ。
皆が自分のことをどう評価していようと、皆は素晴らしい存在です。素敵な才能があり、立派な志があります。自分から新しいことに挑戦しようという姿勢、それぞれの分野で存在感を出す姿には頼もしさを感じるばかりです。負けていられないという気持ちが私の大きな原動力のひとつになっています。考え続けることは大事です、でも自分を卑下しないでください。自分のやっていることに誇りを持ってください。このチームには皆の力が間違いなく必要です。頼りにしてます。



もう後はなくなりました。
でも、あまり不安は感じていません。
今までの全員の努力を見てきたから、その蓄積は裏切らないと信じて疑いません。
皆さん覚悟は出来ていますか?
やり残しはないですか?
持てる全てを懸けて、23BLUE BULLETS は強いと証明しましょう。




4年MG 瀧澤 夏菜





向田さん 挿入

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