表現
2020/10/11
「ああ、プレーしたかったな」
僕の4年間は随分と無様なものだった。
怪我して、TSに転向して、一年後に無理言って選手に復帰させてもらって、また怪我して、一度部活を辞めて。
TSの先輩方、後輩、そして同期には数え切れないほどの迷惑をかけた。 本当に申し訳なく思っている。
僕は結局TSになりきれなかった。 今さら復帰できるわけないのに、心のどこかでそれを妄想している自分がいる。
プレーでチームに貢献できないのに、TSにもなりきれない。 自分の存在価値は何なのか。今でもわからない。
それでも、僕はグラウンドに向かう。 取り憑かれたようにジムに行き、意味もなく河川敷を走る。
TSとして最低の存在だったけど、TRとして伝えるべきことは伝えてきた。 そして、これからも引退するまで伝え続ける。
一番長い時間を過ごしてきた同期なら、プレーでそれを体現してくれると信じている。
リーグ戦で躍動する33期が僕の表現。
4年TR 菅俊実