自分にできなかったこと
2020/10/07
今こうして自分がブログを書くことになり、「怪我のこと書くのかな?」と思った人も多いと思います。 意表をついて書かないつもりだったけど、4年間振り返る上でどうしても出て来ちゃったのでちょっとだけ。
よくリハビリはモチベーションが保てないという。 実際、怪我がらみで辞める人はいるし、ありがちだけど自分自身も何回も続けるのがきつい瞬間はあった。 なんでやめなかったんだろう?
日本一になりたいとかラクロスが楽しいとか、みんなにももちろん理由はあると思うけど、そもそもプレーできない時の自分にはそれらの理由もなんだかしっくりこない。 一年生の時、大観衆の前で試合をしたい!という単純だが大きな憧れを持って入部を決めた。 しかし、今年は無観客。もうその夢さえ達成できない。 ラクロスを始めた理由がなくなってなお、なんで自分はやめないんだろう?
ずっと無意識に抱えて来て、このブログを書くことで初めて言葉にしようと考えた思いがある。
同期と試合がしたい。
サマー、ウィンター、あすなろなど、この部活では同期と一緒に試合をする機会は何度かある。 このブログを読んでくれているみんなにとっても楽しい思い出として残っていると思う。 点決めたやつに飛びかかって喜んだり、馬鹿でかい声で円陣組んだり。 練習でも上手く行ったら、Fコーチに褒められて期待されたり。 で、またその期待に応えようと息巻いたり。
でも、自分は一度もその中にいたことはない。どんなに33期がいい結果を残そうが、練習で褒められようが、グラウンドの隅でプレーしていなかった自分は、そこに含まれていない。 どこか取り残されているような気持ちで、みんながすごく羨ましかったのを覚えている。
だから1年の時も2年の時も3年の時も 「今は怪我してるけど、いつか自分もみんなと一緒にプレーするチャンスが来るはず。」 という、半ば賭けるような思いで続けて来た部分が大きかった。
4年生になった現在、自分にリーグ戦という最初で最後のチャンスが巡って来た。 今の所練習も、コロナによる中断はあったものの、ようやくまとまった期間怪我なくインできている。 でもそんな中、毎日のようにミスをしてしまうし、実力面でも経験面でも毎練習ごとに足りない部分ばかり出てくる。
あの時あんなにやりたくても叶わなかった同期とのラクロスが目の前にあるのに、自分は今、1日1日の練習を楽しめていただろうか。 しっかり準備できていただろうか。 いつしか自分のミスにばかり目を向け、「表現」とかも忘れ、下を向いてプレーをしてなかっただろうか。
心のどこかに、できないことへの甘えがあったのかもしれない。
もう残り2ヶ月。やるしかない。
ミスするかもしれないとか、試合にフルで出れないかもしれないとか。 もうそういうことを心配してる場合ではない。 少しでも自分で勝負して、少しでも勝って、少しでも長い間この舞台を続けさせるために、自分が変わらないといけない。
せっかく同期とできるんだから。
4年MF #30 母良田拳