23関東FINAL4vs日本体育大学 Game Report
2023年度関東FINAL4
vs日本体育大学 10月15日(日)
@駒沢オリンピック公園第一球技場
● 5−6 LOSE
1Q 0-2
2Q 1-0
4年MF#51阿江来途
3Q 2-1
4年AT#55酒主涼平
4年MF#9村上蓮[←4年AT#53野々口真伍]
4Q 2-2
4年MF#51阿江来途[←4年AT#55酒主涼平]
4年MF#9村上蓮
サドンビクトリー① 0-0
サドンビクトリー② 0-1
————–
FO3on3を追求し続けてきた中村選手。要所要所の見事なGBで、試合を通してチームに流れをもたらし続けた。
リーグ戦後半の怪我から復活した阿江選手。FINAL4の舞台で躍動する。
ブレイクをものにした主将を囲むOF陣。
リーグ戦で何度もチームを救ったエース村上のスタンシュー再び。極度の緊張感の中で魅せた最高のパフォーマンス
土壇場で再び追いついた東大。観客席の盛り上がりも最高潮に。
何度も何度もチームを救ってきた齋藤。伝統ある東大ゴーリーとしての意地と覚悟を見せつけた。
窮地を脱し、次のサドンビクトリーに向け全員でボイスで気持ちを一つに
3年生ながらFO一枚目としての重圧と責任に耐えながらリーグ戦期間も成長を続けた平野。要所でチームに流れをもたらした
試合終了後、スタンドに向け最後の挨拶
1Q 0-2
2Q 1-0
4年MF#51阿江来途
3Q 2-1
4年AT#55酒主涼平
4年MF#9村上蓮[←4年AT#53野々口真伍]
4Q 2-2
4年MF#51阿江来途[←4年AT#55酒主涼平]
4年MF#9村上蓮
サドンビクトリー① 0-0
サドンビクトリー② 0-1
2019年以来実に4年ぶりとなるFINAL4への進出。
OB・OG、保護者の皆様をはじめとして多くの方々のご声援を受け、並々ならぬ思いを胸に強敵、日本体育大学に挑んだ約90分間は、チームにとってかけがえのない、特別な時間となりました。
23BULE BULLETSの集大成となった日本体育大学との激闘の模様を、ぜひご一読ください。
————–
<1Q>
試合初めのFOでは相手のファールによってポゼッションを得た東大。Q開始後の約4分間はセットオフェンスが続き、得点機会を狙い続けます。
しかし足元の悪さや相手のプレッシャーも相まってボールダウンが起きると相手のクリアが始まります。ゴールキーパーも相手選手にマークにつく形でライドを講じますが、相手のロングパスが渡りそのままブレイクの形で先制点を奪われました。
失点明けのFOでは手元では負けたもののGBに上手く持ち込むことに成功し、4年#52LG中村響平選手の見事なGBでポゼッションを勝ち取ります。
再びセットオフェンスの機会を得た東大でしたが、4年主将#55AT酒主涼平選手の渾身のシュートは惜しくもゴーリーセーブに。相手オフェンスに持ち込まれると見事なスタンシューが決まり0-2。チームに暗雲が立ち込めます。
<2Q>
まずは1点をもぎ取りたい東大。
ここで見せたのは4年#51MF阿江来途選手でした。薄い位置で相手DFを交わすと一瞬の隙に強烈なスタンシューを放ちます。チーム随一のシュート速度を持つ阿江選手の強烈なシュートはゴールネットを大きく揺らし、1点差に詰め寄ります。
その後は一進一退の攻防に。1-2のまま第2Qを終えます。
<3Q>
なんとか追いつきたい東大でしたが、Q開始直後に相手オフェンスに持ち込まれると陣形に侵入を許し失点を許し、1-3と再び2点差に突き離されます。
今年度何度も経験してきたビハインドの展開。だからこそ、ここから東大の粘り強さが発揮されます。
続く両者のクリア・ライドの繰り返しの中で再び相手のセットオフェンスが始まりますが、4年#3G齋藤晃生選手が相手の強烈なミドルセーブを見事キャッチセーブし、そのまま素早いクリアが始まります。ボールを受けたのは4年酒主選手。快速を飛ばし、ブレイクの形でブルランシューを放ち、スコア。流れを変える大きな一点をもぎ取ります。
主将のゴールにより2-3と迫ると、Qラスト1分、ゴール裏の4年#53AT野々口真伍選手がトップにいた4年#9MF村上蓮選手へ相手の意表を突く素晴らしいパスを通し、村上選手の鋭いスタンシューが放たれ、スコア。3-3とゲームを振り出しに戻します。
<4Q>
Q開始1分で得たエキマンの機会を生かし切ることはできませんでしたが、Q開始6分ごろ再び相手ファールで1分間のエキマンの機会を得ます。
トップから#55AT酒主選手の放ったシュートは相手ゴーリーにセーブされますが、クリアに取りかかったゴールキーパーに対して2人がかりでプレッシャーを与え、見事ラインアウト。エキマンオフェンスを継続することに成功すると、再びゴール右上でボールを受け取った#51MF阿江選手が鋭いスタンシューを放ち、4-3。見事逆転します。
ここから試合は怒涛の展開を見せます。
続くFOでポゼッションを取られると、相手も30秒のエキマンの機会を得ます。
なんとか凌ぎたい東大でしたが、相手選手にクリースへのパスを通されてしまいそのままスコア。
4-4と再び同点となると、その2分後、再び相手選手のゴールが決まり4-5と逆転を許します。
残された時間は約3分。なんとしてでもオフェンスに持ち込みたい東大、全員が固唾を呑んで見守ったFOは相手のファールを誘い粘り勝ち。
試合終盤、これまでのリーグ戦でもキャッチミスをはじめとした一つのミスが勝敗を分けてきました。雨脚も強まり足元の悪い中、フォールド上の選手の一挙一動に緊張感が走ります。
そんな中トップの村上までパスが渡ると、何十回、何百回と練習を重ねてきたピックの動作(相手DFの動きをボールマンでないOFが阻むこと)がはまり、再び村上のスタンシューが相手ゴールネットを大きく揺らしました。
土壇場で追いついた東大。流れは完全に東大に向きます。続くFOでもHC石川の見事な判断力によるチームタイムアウトでオフェンスの機会を得ます。
勢いそのまま、試合終了時間ラスト数秒のところで、#55AT酒主選手がゴール左裏から捲って放ったショットは惜しくもゴールネットのサイドに。
しかし、雨天で視界の悪い中、スコアだと判断したベンチメンバーがコートに侵入してしまい、2マンダウンのファールに。そのまま第4Q終了のホイッスルが鳴り、2人少ない状態でサドンビクトリーに突入します。
<サドンビクトリー1Q>
サドンビクトリーでは、4分間のクオーターを最大4回まで繰り返し、先にどちらかが点を決めた時点で試合終了となります。
2人少ない状態でサドンに入った東大は圧倒的不利の状況。
しかしここでゴーリー#3齋藤がチームを救います。 相手選手がノーマークの状態でトップから放ったシュートは、ゴール下を鋭く狙う強烈なものでしたが、素早い身体動作でセーブとなります。そのまま落ち着いてクリア動作に入り、24秒間の2マンダウンの危機を脱します。
しかし、直後のクリアに失敗し、再び相手OFに。互いの意地と意地がぶつかり合う激しい戦いの中で、東大DFのファールにより相手の30秒間のエキマンの機会がもたらされます。
しかし、怯むことなくプレッシャーをかけ続けた東大。
プレッシャーにより相手のボールダウンを起こすと、またしても#52LG中村選手が素晴らしいGBでボールを奪い去り懸命にハーフコートまで運びますが、チェックを受けてボールダウン。 直後に30秒間のエキマンは解除されたものの相手選手がDF陣形に入り込みダイビン
グショット。しかし、このショットも齋藤は止め、加えて相手選手がクリース内に侵入したことで無効になります。直後、怒涛の展開となった1回目のサドンビクトリー終了の合図が鳴り響きます。
<サドンビクトリー2Q>
FOから始まった2回目のサドンビクトリー。3年#19FO平野賢が執念で手元勝ちとすると、そのままスクープし、見事OF陣にボールが渡ります。
絶対にものにしたいオフェンス。トップから主将酒主がクリースにいた村上にパスを通し、そのまま村上がクリースシュートを放ちます。しかし相手ゴールキーパーのナイスセーブに阻まれ相手のオフェンスへと持ち込まれます。 守り切りたい東大でしたが、相手エースがまたも陣形に侵入。相手の6点目が決まり、ここで試合終了となりました。
土壇場で追いついた後、サドンデスにまでもつれ込みましたが、上記の通り最終スコア5-6で惜しくも敗北となりました。
23シーズンは、昨年10月のブロック最終戦、早稲田大学への敗北から始まりました。
例年と比べ人数の少ない中、1チーム体制で基礎から鍛錬を積んだ10~12月。
2月の日体大への大敗。他大の強さを目の当たりにし、総合4位で終えた六大戦。
40名もの新入生を迎え、大成功に終わった新歓活動。
コロナ禍を乗り越え、多くの方に足を運んでいただき大盛況に終わった東商戦。
脳筋フェスでの惜敗と、レジェンドOBの方々のお話に胸踊った壮行会。
大勝利に沸いた双青戦に、七大戦決勝での見事な逆転劇と優勝タイトルの獲得。
一方で、強豪相手に勝ち切ることのできなかったリーグ戦直前の練習試合の数々。
そんなチームの不安を吹き飛ばすような勢いを見せ、大勝利に終わった明治との開幕戦。
そして、リベンジを掲げた早稲田・法政戦での度重なる敗北で心が折れかけながらも、執念で掴み取った武蔵戦での勝利とFINAL4進出。
今年の東大は常勝チームではありませんでしたが、敗戦のたびに己を見つめ直し、チームの結束力を高め、最後には強敵日体大をあと一歩のところまで追い詰めました。
ブレずに学生日本一を掲げ続け、悩みながらも努力を重ね続けた36期の勇姿、23シーズンの軌跡は、多くの人の心を動かし、私たち後輩の目指すべき姿として、確実にBBの歴史に刻まれました。
この悔しさを薄れさせることなく、残された37期以下64名で2024年のシーズンも突き進んでまいります。
試合の模様はこちらからご覧いただけます↓↓
rtvラクロスライブ 第35回関東学生ラクロスリーグ戦 男子 Final4 日本体育大学vs.東京大学