2003 soul vol.1



『理念』


2003/4/29


「東大から日本へ貫く感動を巻きおこす集団でありたい」
目標「日本一」
KEY WORD「shinajiru」「C」

12月中旬。
場所は江戸川陸上競技場。透き通るような晴天。
競技場のちょうど半分を埋める東大男子ラクロス部の応援団。
100人の構成員からなる部員・コーチ。
彼らのOB・OG、友人、親、兄弟、親戚、恋人。東京大学応援団リーダー・チアガール・吹奏楽部、女子ラクロス部を初めとしてその他運動会関係者。
そのほかにも東大ラクロス部に関わるあらゆる人で観客席が埋まる。

試合直前。
今年から始まった新しいVoiceが動き出す。
選手だけでない、観客全員を巻き込むVoiceが。
バラバラだった拍手の音が、センターラインの上に立つ主将のもとに集まる。
競技場を揺るがすような叫びで試合開始。
「Go BULLETS!」

全日本選手権優勝!
その瞬間、腹の底から体中を貫くような感動が湧き上がるに違いない。
フィールドに立つ選手だけでなく、Bチームの選手、Jrの選手も心からこの感動を味わえるはずだ。
なぜなら、僕らはお互いの「想い」を理解しrespectしているから。
「なぜ僕らはラクロスをしているのか」
「なぜ東大のラクロス部にいるのか」
「そしてなぜここに居続けるのか」
チームの中でお互いを理解できるようになった時。
かつ、最高の勝利の喜びを得た時。
僕ら東大男子ラクロス部にしか創り出せない感動がそこにあるはずだ。

そして20年後・・・
ラクロスの社会的地位は上がり、マイナースポーツの域を脱している。
NHKではいまだプロジェクトXという番組が放映されている。
「東京大学にしてラクロス日本一」
僕らがその主役にならないはずがない。
番組の主役は今年一番活躍した人物なんだろう。
20年前に僕らが創りあげた感動が、時を越えて日本中に巻き起こる。
それは、今年のBLUE BULLETSのチーム理念であり、それが、僕の夢。
さぁ、全員で走り続けよう!

2003年度 主将 16期 MF#75 清水智史