『絶対負けたくないこと』
2008/9/19
4の倍数の年って、いつも感動があって、楽しい。
2008年、北京オリンピック。
中でも一番感動したのは、ソフトボール女子決勝。上野投手の準決勝からの連日の力投。
試合をずっとみていて、吸い込まれていた。
彼女のプレーからは、優勝への確信しか伝わってこなかった。そして優勝。
かっこよすぎだった。
そんな彼女には、中学の時からの座右の銘があるそうだ。
「人に負けてもいい しかし やるべきことをやらない自分の弱さには 絶対負けたくない」
須永博士さんの「絶望より立つ」という詩集の中の一句である。
2008年6月、ずっと悩んでた。
上のチームには行けず、そして最上級生。
最後の年を迎え、何のためにラクロスをやってるのかわからなかった。
上のチームでプレーしてるわけじゃないから、チームのために、日本一のために、自分の存在が何かプラスになっているのかがわからなかった。
別にプラスじゃないなら、いなくていいんじゃないか、ラクロスなんてもうやらなくていいんじゃないか、別に日本一じゃなくてもいいんじゃないか、って思った。
正直諦めかけていた。
それはそれでよかった。そう思って悩むことは、とっても大切なことだった。
だけど、その気持ちを理由に、やるべきことをやらないでいた。
やるべきことや出来ることはあったのに。
そんな自分の弱さに負けていた。
そんな自分も、いつしか吹っ切れてまたラクロスに熱中していた。
ラクロスはできる。うまくなれる。上だってまだまだ目指せる。行ける、勝てる。ていうか俺が勝ってやる。
そしてその気持ちをまた思い出させ、支えたくれた同期やコーチのみんながいる。
やるべきことをまたやり始めた。
今でも木名瀬の言葉を覚えている。
「いろいろ悩むけど、でもラクロスはできるじゃん」
まだまだ足りないところは多いし、やる時間も限られている。やれることも限られている。
でもラクロスはできる。やるべきことだってたくさんある。
それをやれる自分も、ここにある。
そして、いよいよ理科大戦。ついに舞台に立てる時が来た。
勝って、でももっともっと飛躍して、一番飛んでやってやる。
日本一は本当に難しい、険しい。簡単に言える言葉じゃない。重すぎる。認識すればするほど、重さが半端ない。
でも手にしてみたい。
もし今年、2008個の感動があるなら、そのうちの1個は絶対BLUE BULLETSが巻き起こす感動に違いない。
最後に、須永さんの詩集の言葉に一言付け加えてやりたい。
「人に負けてもいい しかし やるべきことをやらない自分の弱さには 絶対負けたくない そして相手のチームにも 絶対負けたくない」
2008年度MF#33 高橋 興介