【2023ブログ企画 vol.29 山本 格由】(2年DF#14)
2023/10/12
ラクロスができる日々。これは当たり前ではない。
今年の一月末、僕は一度部活から離れた。
勉強のことや家族のことなど、ラクロスを続けていく上での様々な障害が出てきてしまった。
一気にたくさんの問題に直面してしまったことで、半ばやけになったところもあると思う。
一人で抱え込んでしまった末の決断だった。
その後しばらくは無気力で負い目を感じる日々が続いた。
キャンパス内で部員を見かけても話かけることができなかった。
心配してくれた同期・先輩からメッセージが来ても返信できなかった。
毎日家を出るたびに、玄関に置いていたクロスが横目に映る。
使い古してへなへなになったメッシュに、プッシュでやや曲がったシャフト。
みんなと一つの目標に向かって努力していたことの証。
部活をやめた後でも捨てることができなかったのは、まだラクロスがしたかったからだと今は思う。
そんな中、38期のロング陣が僕を食事に誘ってくれた。
相談に乗ってくれている間に、抱えている問題が実は些細だったと気づくことができた。
有り難いことにみんなは部活に戻ってくるように説得してくれたが、突然にやめてしまった自分がそんな簡単に戻っていいのかと思った。
悩みに悩んだ。受け入れてもらえるか不安だった。
ただ、それ以上に、ラクロスをしたい気持ちが大きかった。
三週間ぶりにグラウンドに戻ってきた。
薄っすら雪が積もっていた日。思っていたよりもチームは僕をあたたかく受け入れてくれたのを今でも覚えている。
今はただ、ラクロスが楽しい。
うまくいく日もそうでない日も、思い切り努力できている時間が何より充実している。
障害が完全になくなったわけではないが、それらを乗り越えていくことにすら気力を持っていられる。
あのとき心配してくれた人たち、相談に乗ってくれた人たち、迎え入れてくれた人たち。
この感謝の気持ちを持って、一緒にもっともっと高みにいきたい。
当たり前じゃない日々。
今なら確かな目標と共に、クロスをしっかりと握って家を出られる。
2年DF#14 山本 格由