【2023ブログ企画 vol.15 松本 匡司】(3年AS)
2023/08/21
俗に言うマイルールや決め事的なことは、誰しも大なり小なり持っていると思う。
自分は様々な点においてかなり拘りが強い人間だ。
ゆえに人と衝突をしたり、人に迷惑をかけることも絶えない。
トラブルメーカーであるのも何となく自覚している。
それでも沢山の人の話を聞いて、沢山の人から指摘を受けて、都度少しずつ正しいであろう方向へ変化してきたという自覚もある。
さて、先日たまたま目にした2009年フラッシュビデオに今の自分にとってしっくり来る言葉が載っていた。
『勝つために、と拘り抜いたその時間が、最後にゴールをこじ開けるだろう』
「勝つために拘り抜く」
スタッフの自分にできるのはこれしかない。
ゴールをこじ開けるのは選手だけの役割ではない。
スタッフの勝敗への関わり方。そこに悩んでいる人もかなり多いと思うが、自分にとってはこれがキーワードだ。
ご存知の通り自分には経験できなかったことが沢山あった。経験する段階にすら辿り着けなかったと言った方が正しいかもしれない。
チェックの痛さも、ラントレのしんどさも、同期や後輩の成長に感じる焦りも、試合に出られない悔しさも。
点をとる喜びも、ゲキマンする気持ち良さも、目の前の一つ一つの勝負に勝つ楽しさも、自分の成長を実感する瞬間も。
どれも自分は経験することがなかった。
だからスタッフになって部活に戻った時、経験できる、または知れるものは全部知ろうと決めた。
社会人も 他地区も 代表も ユースも PLLも NCAAも そして何より選手の目線も 全部知ろうと決めた。
厚かましくともツカツカと選手の話に割って聞きに行く。いつもすいません。
ボイスも入る、選手mtgにも行く、朝グラも、夜農も(時々)行く。
選手が知っていて、自分が知らないことがあるという事実が悔しい。
一緒に話に参加できないのが悔しい。
選手が努力を重ねている時間に、自分が何もできていないということが恥ずかしい。
罪悪感が込み上げてくることすらある。
自分のやっていることはただの自己満で終わっているのではないか、実際そうなのではないかと感じることも多々ある。
これはもう病気に近い。ラクロス部に入ってしまったことで罹患した病気だと思う。
こんなネガティブな動機で行動しているのかと思われるけれども、それでも自分にはもうここしかない。
ありったけの熱量を注げる場所はここしかない。空回りしてでも、毎日貪欲に拘り抜くしかない。
ここには多種多様な人が揃っている。
勝敗以上に自己実現のためにラクロスを続けてるんじゃないかと見える者もいれば、勉学、留学、インターン、課外活動などその他やりたいことと並行して部活にコミットする者もいる。
自分はそこに一切の優劣はないと思っている。
ただ自分はこれほどまでにコミットできる物が他に見つからなかったというだけだ。
「勝つために拘り抜く」
配信は早くやる。レスは早くする。自分じゃなくていいことを自分がやる。常に選手と同じ目線に立とうとする。
正味あげたらキリがない。
「拘り」なんてまとまった言葉ではなくて、まるで何かに取り憑かれたような泥臭い執念みたいなものに近いかも知れない。
俺は全部が知りたい。いや大丈夫、全部知れる。俺たちは全部を知れるから。
法政、武蔵に勝ってプレーオフ進出を決めた時の気持ちも。
プレーオフを勝ち進み、関東制覇した時の気持ちも。
そして、学生日本一になった時の気持ちも。
まずは法政戦。
ベンチから、応援から、配信から、
この試合にかける思い、熱量でAWAY多摩の地を真っ青に染める。
俺は最後の最後の最後のその瞬間まで
「勝つために拘り抜く」
それだけ。
3年AS 松本 匡司
OBです。とても胸を打ちました。普段あまりレスをしない類のOBですが、とりあえず胸を打ったのでその旨だけ。