2012 soul vol5



『勝者と敗者』


2012/10/31



勝者はミスを犯した場合、自分が間違ったという。
敗者は自分の失敗ではないという。
勝者は激しく動き、そしてもっと動こうとする。
敗者は必要なことをするのさえ、大変忙しいという。
勝者は困難な問題に立ち向かい、克服する。
敗者はそれをさけて通る。そして問題は依然として残されている。
勝者は実行する。
敗者は約束する。
勝者はうまくいったときでも、自分はもっとできるはずだと考える。
敗者はいつも他人と比較して、悪くないと考える。
勝者は優れた人々を尊敬し、それらの人々からいいものを学ぼうとする。
敗者は優れた人々をねたみ、それらの人々のあら探しをする。
勝者は自分の仕事を果たし、さらにそれ以上の責任を果たそうとする。
敗者は自分のする仕事はこれだけだと考えている。
勝者はいつもよりよい方法があるはずだと考えている。
敗者はこれだけが最良の方法だと考えている。
小さいころから家の壁に貼ってあった言葉だ。
毎日見ているうちに、勝者であることが僕の目標になった。
僕が徹してきたもの。
このチームには、勝者が多い。
もっとうまくなるために、もっといいチームにするために、学生日本一になるために。
常にさらなる高みを目指して行動している人たちばかりだ。尊敬できる人たちばかり。
本当にそう思う。
11月3日のFINAL4が終わった時には、勝ったチームと負けたチームがいる。
天と地の差があるんだろうな。
勝者が必ずしも勝つとは限らない。
それでも、勝者が多いチームが勝つ。それは、東大だ。
だから、勝つ。
確かに慶應は強い。
それでも、このチームでする今のラクロスなら勝てると心の底から信じられる。
だから、勝つ。
FINAL4で勝てば、あと1週間このチームが続く。
たった1週間、練習にすればたった4回。
それでも、たった1週間、たった4回の練習が本当に欲しい。
だから、勝ちたい。
不安はない。
絶対勝つ。

2012年度 OF長 AT#26 3年出戸康貴 『勝者と敗者』