3年 MF#30 大澤 尚幸
2014/10/7
大学からラクロスを始める選手にとって、最初にラクロスを教わる人が1年生の育成を担うフレッシュマンコーチだ。
その最初の一年は、ラクロス人生の行く末を決める重要な時間であり、フレッシュマンコーチは、選手にとって四年間を通して特別な存在となる。
コーチから見た選手とは。そして、FINAL4を前にした大澤の思いとは。
以下は3年MF#30大澤と、大澤のフレッシュマンコーチである24期新井の対談である。
新井:シーズンこれまでを振り返って、今年のチームについてどう思ってる?
大澤:結果を全然出せてなかったので、焦りはありました。正直4年生が頼りないと思う時もありました。今年のチームからは4年が中心となって頑張ろうっていう気概はすごく感じているんですけど、頼りない部分があるというか…本当にそれでいいのかと思う時があります。そこを俺達下級生?でもなんとかしなきゃいけないと思う反面、もっとやってくれよっていう気持ちもあります。
新井:俺らが4年の時も言われたな。練習試合で負けが続いて、試合後に集まった時、「4年生が不甲斐ない」って。でも、それがきっかけで4年はすごく鼓舞されたというか、スイッチが入ったと思う。
大澤:俺が今のチームで一番良くないと思っているのは、それは指摘した方がいいんじゃないかと思う時に、それを言わないで流すことです。例えば、とってぃさん(*1)がパスミスしても、「おい、それちゃんと投げろ」って怒鳴る人は誰もいないし。言った方がいいと思いつつも、「俺もさっきパスミスしたしな」と思うと、流してしまう。
新井:思った感情はその時言った方がいい。4年だろうとなんだろうと、良くないプレーを許せばそれで負けるから。
大澤:絶対言った方がいいって思うし、言わないといけない。それは分かっていても、自分が下手なのが引っかかって、求められていないのが現状です。自分に一番足りていないところだし、それは同期対しても言えることだと思います。
その最初の一年は、ラクロス人生の行く末を決める重要な時間であり、フレッシュマンコーチは、選手にとって四年間を通して特別な存在となる。
コーチから見た選手とは。そして、FINAL4を前にした大澤の思いとは。
以下は3年MF#30大澤と、大澤のフレッシュマンコーチである24期新井の対談である。
求め合う
新井:シーズンこれまでを振り返って、今年のチームについてどう思ってる?
大澤:結果を全然出せてなかったので、焦りはありました。正直4年生が頼りないと思う時もありました。今年のチームからは4年が中心となって頑張ろうっていう気概はすごく感じているんですけど、頼りない部分があるというか…本当にそれでいいのかと思う時があります。そこを俺達下級生?でもなんとかしなきゃいけないと思う反面、もっとやってくれよっていう気持ちもあります。
新井:俺らが4年の時も言われたな。練習試合で負けが続いて、試合後に集まった時、「4年生が不甲斐ない」って。でも、それがきっかけで4年はすごく鼓舞されたというか、スイッチが入ったと思う。
大澤:俺が今のチームで一番良くないと思っているのは、それは指摘した方がいいんじゃないかと思う時に、それを言わないで流すことです。例えば、とってぃさん(*1)がパスミスしても、「おい、それちゃんと投げろ」って怒鳴る人は誰もいないし。言った方がいいと思いつつも、「俺もさっきパスミスしたしな」と思うと、流してしまう。
新井:思った感情はその時言った方がいい。4年だろうとなんだろうと、良くないプレーを許せばそれで負けるから。
大澤:絶対言った方がいいって思うし、言わないといけない。それは分かっていても、自分が下手なのが引っかかって、求められていないのが現状です。自分に一番足りていないところだし、それは同期対しても言えることだと思います。
新井:同期は最近どう?東海戦は28期が結構試合に出ていたよね。
大澤:全力を出し切れていないと思います。チームメイトに対して求める姿勢もないし、単純にまだまだ下手です。朝早く来てシュー練する奴は少ないし、もっとラクロスに打ち込める余地はあると思います。特にMFはもっと頑張ってほしい。AチームのMFがもっと結果を出したいのはもちろん、一番思うのはBチームのMFももっとAに絡んできてほしい。築(※2)とか、良いシュート持ってるんだから、もっとやれるのになって思います。
新井:大澤、気付いたならそいつに言ってやらないと勿体ない。チームには、自分のことでいっぱいいっぱいな人もいるわけだから。言っとけば良かったなって思って引退するのは嫌でしょ。今から個人技術が飛躍的に上達するのは見込めないけど、意識は言葉を発せばすぐ変えられると思う。大澤も殻を破れるし、それはチームにとってもプラスになる。指摘することで責任が生まれるから、自分もミス出来ないし、意識を一段階上げて練習出来ると思う。自分のことを棚に上げて指摘するのが大事だよ。それが上手くなるポイントだなって感じてる。
(*1 27期(4年)MF#69都外川識志。 2014年度主将。)
(*2 28期(3年)MF田邊築。
大澤:全力を出し切れていないと思います。チームメイトに対して求める姿勢もないし、単純にまだまだ下手です。朝早く来てシュー練する奴は少ないし、もっとラクロスに打ち込める余地はあると思います。特にMFはもっと頑張ってほしい。AチームのMFがもっと結果を出したいのはもちろん、一番思うのはBチームのMFももっとAに絡んできてほしい。築(※2)とか、良いシュート持ってるんだから、もっとやれるのになって思います。
新井:大澤、気付いたならそいつに言ってやらないと勿体ない。チームには、自分のことでいっぱいいっぱいな人もいるわけだから。言っとけば良かったなって思って引退するのは嫌でしょ。今から個人技術が飛躍的に上達するのは見込めないけど、意識は言葉を発せばすぐ変えられると思う。大澤も殻を破れるし、それはチームにとってもプラスになる。指摘することで責任が生まれるから、自分もミス出来ないし、意識を一段階上げて練習出来ると思う。自分のことを棚に上げて指摘するのが大事だよ。それが上手くなるポイントだなって感じてる。
(*1 27期(4年)MF#69都外川識志。 2014年度主将。)
(*2 28期(3年)MF田邊築。
俺がやる
新井:1年の終わりに、ポジション決めの面談をした事があったよね。その時1年生コーチのなかでは、大澤はLGが良いんじゃないか、という話になった。それは、大澤の個人力を見て、LGをやることがチームにとっても、大澤にとってもプラスだと思ったから。でもそのことを大澤に伝えた時、「絶対にMFがいい。自分で守って、自分で点を取りたい。」って言ったよな。大澤は自分のことをあまり話す奴じゃないから、そういう強い気持ちがあるとわかって、驚いたよ。大澤:自分でオフェンスもディフェンス(以下DF)もやりたいから、どうしてもMFがやりたかったんです。いつも考えているのは、俺がフィールドで活躍して、チームの勝利に貢献すること。それだけです。でも、それにはまだ到底及んでいない。自分のせいで負けた試合もあります。6月の練習試合、4Q残り2分になった時、東大は1点リードで勝っていて、タイムアウトを取りました。それで、相手はハードDFをしてくるだろうという状況で、再開後俺がボールを持ったんです。その時、「これが、FINAL4とかFINALの残り2分だと思ってやってみよう」と思いました。負けたら引退だって。そうしたらすごく緊張して、手に力が入りました。でもダブルチームを作られて即座にラインアウトして、ターンオーバーして、相手に点を入れられて、同点になってしまった。その後相手に流れを持っていかれて、結局2点差で負けてしまった。俺のせいで引退だってその時すごく感じて、とても悔しかった。
それに、試合後うどさん(*3)に「おまえのせいで負けたな」って言われて、それも悔しくて。あっけなく終わってしまった。それから大事な場面で俺は使われなくなって、そういうのってやっぱりすごく悔しいです。
新井:終わる時は本当にあっけなく終わるからね。大澤は入部した時から一番練習していたし、その分上手くなってると思う。でもお前ならもっと出来る。大澤はどちらかと言うと背中で示すタイプだけど、指摘する声とか、周りに対する影響力がついてくればもう一歩前にいける気がする。そこが出来れば周りが大澤を見る目も変わってくるんじゃないかな。
大澤:そうですね…言わなきゃいけない。まずは練習中から変えていきます。個人技術に関しても、でも何かをしたら自分の能力が劇的に変わる事はないから、毎日少しずつやっていくしかないな、と。
新井:大澤がチームに入ってくれて、本当に良かったと思ってるよ。最後まで楽しんで。人生でなかなかないよ、あんなに応援されること。
大澤:やりきります。今日はありがとうございました。
(*3 10期鈴木直文。2014年度ヘッドコーチ。)