2019 blog vol24



『恐怖』


2019/7/28


昔から自分はすぐ緊張する人だった。中高大と部活の試合は200回以上やってきたけど毎回怖かった。勝つことを考えた時の楽しさなんてほんの少しで結果が残せるのか分からない恐怖がほとんどだった。

本気で練習した人たちが勝負して、残酷にも勝敗が付いてしまうのがスポーツ。
試合に入れば、今までこれだけ努力したとか、これだけ頑張ってきたから勝てるだろうなんてことは通用しない。
ただ、相手に勝つことだけを考え、準備してきたことを全てグラウンドで出す。それだけしかできない。
事前にどっちが勝つかなんて分からない。そんな中で試合をする時、自分はワクワクすることなんて出来ない。だって負ける恐怖があるから。
あえて言葉にするならゾワゾワ。でもこのゾワゾワは自分にとってやみつきだった。高校で部活は終わりにしようと思ってたけど、引退してしばらくするとまた部活したいなあと思った。だから、日本一になれると聞いて、それだったらいっぱいゾワゾワできるんじゃないかと思ってラクロス部に入った。

特に最近の試合は今まで以上に緊張する。FOだと出場時間が少ないからだろうか。Aの試合だからだろうか。4年生で後がないからだろうか。よく分からない。
大観衆の前でプレーする。相手は強い。自分のプレー1つで試合を左右させてしまうかもしれない。そんなことを想像しただけで緊張する。
でも、自分にとってはそんなゾワゾワ感がたまらない。

NBA選手のステフィンカリーがこんなことを言っていた。

“You gotta shoot till make one”

大事なのは成功するまでやり続けること

感動した。

いくら練習しても勝てるか分からないし、恐怖は消えない。それでも走り続ける。だって勝つにはそうするしかないから。
そんな風に解釈するとすごく胸に刺さった。

日本一になるにはあとどれだけの恐怖と闘わなければいけないのか分からない。
でもその分たくさんゾワゾワできる。
日本一になるまで走り続ける。

32期 #35 井ノ上和樹

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