『勝負』
2019/5/15
新入生の頃、もともと勝負事が大好きだった俺はGというポジションが魅力的でしょうがなかった。常にシューターと自分との1対1の勝負が繰り広げられ、その勝負の結果がそのまま試合の結果を左右する。言ってしまえばGが全部止めたらチームは絶対負けないのだ。自分がチームを勝利に導けることへの情熱が止まらなかった。
どうしてもGになりたかった俺は、先天的なセンスを測るはずのG選考の前に基本的な動きを教わり、倉庫にあったGクロスを勝手に持ち帰って独り占めして練習した。こすいことをしてたなと今でも思ってる。
こうして念願のGになりサマーではほとんど試合に出れなかったが、必死に練習してウィンターでは全試合出て、たくさんの勝負をすることができた。
ユースにも呼ばれ、2年生の初めにAチームにも入り、新しい相手と勝負できる毎日が本当に楽しかった。その後一度Bに落とされたが、4月にまたAに上げてもらった。
そしてこの時期のA試合で転機が訪れた。
スランプに陥り、勝負に勝てなくなったのだ。G勝負のシュートを何本も決められ、DFに今のは止めてよと何度も言われた。Bに落とされ、ゴールマウスに立つのが不安で仕方なくなった。情けないことに勝負するのが怖くなっていた。
そんな時にふと読んだのが17のリーグ戦最終戦後に幹司さんが師弟班に送った文章。
「チームを自分の力で勝たせることはすごく難しいです。難しいっていうか相当な実力がないと中々できない。だけど、自分でチームを勝たせる、ヒーローになる覚悟があれば、リーグ戦とか大事な場面でも力を発揮することはできます。大事なのは一人一人がその気概を持ってプレーすること。」
この言葉はいつのまにか失くしていた、俺が止めてチームを勝たせるっていうことへの情熱を思い出させてくれた。そして勝負に勝ち続けるのはやわなものではないこと、今の自分は調子が悪いとかスランプとかでもなんでもなくただの実力不足であったことを思い知らせてくれた。
今では勝負するのは怖くない。本気で自分でチームを勝たせようと思って挑んだなら負けてもしょうがない。実力がまだまだ足りてないということだから。
だからこそ勝つためにもっともっと貪欲に練習しないと。
大舞台で新入生の頃の俺が本気で憧れたゴーリーとしてたくさんの勝負に勝ち続けるために。
33期 #12 三木理太郎
どうしてもGになりたかった俺は、先天的なセンスを測るはずのG選考の前に基本的な動きを教わり、倉庫にあったGクロスを勝手に持ち帰って独り占めして練習した。こすいことをしてたなと今でも思ってる。
こうして念願のGになりサマーではほとんど試合に出れなかったが、必死に練習してウィンターでは全試合出て、たくさんの勝負をすることができた。
ユースにも呼ばれ、2年生の初めにAチームにも入り、新しい相手と勝負できる毎日が本当に楽しかった。その後一度Bに落とされたが、4月にまたAに上げてもらった。
そしてこの時期のA試合で転機が訪れた。
スランプに陥り、勝負に勝てなくなったのだ。G勝負のシュートを何本も決められ、DFに今のは止めてよと何度も言われた。Bに落とされ、ゴールマウスに立つのが不安で仕方なくなった。情けないことに勝負するのが怖くなっていた。
そんな時にふと読んだのが17のリーグ戦最終戦後に幹司さんが師弟班に送った文章。
「チームを自分の力で勝たせることはすごく難しいです。難しいっていうか相当な実力がないと中々できない。だけど、自分でチームを勝たせる、ヒーローになる覚悟があれば、リーグ戦とか大事な場面でも力を発揮することはできます。大事なのは一人一人がその気概を持ってプレーすること。」
この言葉はいつのまにか失くしていた、俺が止めてチームを勝たせるっていうことへの情熱を思い出させてくれた。そして勝負に勝ち続けるのはやわなものではないこと、今の自分は調子が悪いとかスランプとかでもなんでもなくただの実力不足であったことを思い知らせてくれた。
今では勝負するのは怖くない。本気で自分でチームを勝たせようと思って挑んだなら負けてもしょうがない。実力がまだまだ足りてないということだから。
だからこそ勝つためにもっともっと貪欲に練習しないと。
大舞台で新入生の頃の俺が本気で憧れたゴーリーとしてたくさんの勝負に勝ち続けるために。
33期 #12 三木理太郎