【2025年度40期あすなろブログ】vol.1
『仲間』
2025/04/05
2年/#99 松村 悠吾
同期ミーティングで泣いてしまったのは、自分でも驚いた。でも、たぶんそのせいで ブログを任されたんだろうなと思っている。
あの日、なぜ涙が出たのか、自分でも正確な理由はよくわからない。ただ、あすなろ 出場が決まる前までの 40 期の雰囲気は、正直あまり良くなかった。練習の空気も重か ったし、同期で遊びに行くこともなかった。以前はあんなに仲の良かった 40 期の中に 壁を感じた。何人かやめた人もいて、けが人も多くて、ウィンターの時のキャプテン は休部していて、練習も欠席者が多かった。
だからこそ、f チームの頃を懐かしく思う瞬間がよくあった。あの時は、誰かがいいプ レーをしたら、そいつを褒める大きな声がグラウンドに響いた。同期がいいプレーを するのを見たら、心の底から興奮したし、本当にうれしかった。あの頃はチーム全体 が温かかった。今の 40 期は、「仲間」というより「競争相手」って感じが強くて、そ れが空気の悪さにつながっていたのかもしれない。周りの成長に関心がなくて、誰か がうまくいってなくても手を差し伸べることがなかった。その冷たさがつらくて、退 部者も出たのかもしれない。
ああ、ウィンターの時は本当に楽しかった。明学戦で勝ったとき、「この瞬間のために 頑張ってきたんだな」って心から思った。準準決勝で感じたあの高揚感、あれ以上の ものを、感じられたらどれだけ気持ちがいいだろうか。日本一の感動はどれほどのも のなのだろう。
あの同期ミーティングの時点で、「どうせあすなろ出ることになるんだろうな」とは思 ってた。でも、みんなの心の中に「どうせ出るんでしょ」という空気が漂っているよ うに感じて、それがすごく嫌だった。あすなろは、40 期だけで出場する最後の試合か もしれないのに、そこに本気の気持ちが乗っていないなんて、そんなの悲しすぎる。 だから泣いたんだと思う。気持ちが乗らないなら、いっそ出たくないとすら思った。 あのウィンターで感じた感情を、そんな半端な気持ちで汚したくなかった。 でも最近、少しずつ空気が変わってきたように感じる。みんながそれぞれ努力するよ うになって、仲間の成長に対して喜べるそんな姿勢が見えてきた。みんなの笑顔が増 えてきて、ああ、このチームのためにもっと頑張りたいな――そう思えるようになっ た。
サボってしまった過去は変えられない。数週間で劇的に上手くなることもない。それ でも、一つひとつ、自分を変えていくしかない。そうやってもがいた先にしか、勝利 はないと信じている。
二日後の試合が、40 期として最後に戦う試合になる。決勝リーグは負けたら終わり。 その悔しさを、俺たちは知っている。だからこそ、最後は勝って終わりたい。 絶対に勝とう。
40期 松村 悠吾
