37期インタビュー企画平野



FO#19 平野賢


2024/02/22
(聞き手38期薮﨑)


まずは自己紹介をお願いします。

新4年FOの平野賢です。都立西高校出身で、現在は法学部に所属しています。

FOは他ポジションから転向してなる人が多いポジションですが、平野さんがFOを始めた時期とその時の心境を教えてください。

2年生の7月頃にFOになることを決めました。同期が少ない中で、比較的人数が多いロングから選ばれることになり、適性があると先輩に言われたこともあって転向を決めました。叶わなかったものの、本気でその年のリーグ戦に出てやろうという気持ちを持って始めたことを覚えています。試合の中のピンポイントで出場するFOは、試合を通して出場するロングと気持ちの持っていき方が違い、その部分も楽しんでいました。

昨シーズンはFO1枚目としてリーグ戦に沢山出場されていましたが、振り返ってみるといかがですか?

35期が抜けた時点で、23シーズンは自分が1枚目でリーグ戦を戦い抜くという強い気持ちを持って取り組み始めました。しかし実際は1枚目になるという目標は達成していたものの、苦しい期間が長かったです。 このような状況ではだめだと現状に満足出来ないまま練習をしていて、それが試合でも焦りや不安としてパフォーマンスに出てしまうといった悪循環ができてしまっていました。

苦しい試合も多かった中で、Final4の日本体育大学戦のサドンビクトリーでのFOはとても印象に残っています。その時の思いをぜひお聞きしたいです。

Final4はメンタルがとても良い状態で臨めていた試合でした。1プレー1プレーが勝ち負けに直結するようなサドンビクトリーのFOでも、これで勝ってOF陣に繋げば絶対に点を取ってくれるという信頼があったので冷静にあの場所に立つことができました。感じたことのない高い集中力を感じて、今の時点での自分のなかのベストゲームだと言えるパフォーマンスを出せたと思います。FOをしている時は集中している状態で周りのことは入ってこないのですが、ベンチに戻る際に大歓声を聞くと、自分が勝てたんだという実感が湧いてきました。


向田さん 挿入

まさにあの場面に立った人しか分からない感情ですね。次は、今シーズンのFOについてお聞きしたいです。後輩との関わりで意識しているところはありますか?

FOが2人しかいないという去年と似た状況にあるので、2人で強くならないとリーグ戦を戦いきれないと思っています。そんな中で、38期FOの森本はポテンシャルもモチベーションもあるので頼りになる後輩です。2人で伸びていけばリーグ戦は絶対に勝ち切れると思っています。関係性については、お互い切磋琢磨というイメージが一番しっくりくるかなと思います。後輩の積極性を潰すことなく、自分の力にもしていこうと考えています。

FOは部活内の後輩だけでなく、他チームの武者が多い環境ですよね。

そうですね。フィールドと比べて社会人の人と一緒に練習できる時間が長いので、高いレベルと常に自分の実力を比べ続けられます。コンスタントにアドバイスをもらいながらプレー出来るのは、とてもやりやすくありがたい環境だと思っています。

競技性からみると、FOのどのような所が魅力だと感じていますか?

笛がなった瞬間のコンマ1秒の世界で争いが繰り広げられているところだと思います。笛がなった後も、刻々と変わる手元の状況に合わせて争っています。観客席からではなかなか分かりにくい部分ではあるけれど、そこの面白さが伝わればいいなと思います。

確かに「職人」という言葉が一番似合うポジションだなと私も感じます!試合では、FOer同士の勝負だけではなく、フィールドとの連携も重要になってきますよね。

フィールドとの関わりは、自分が一番苦手にしているところなのでどうにかしないといけないという思いで最近は取り組んでいます。今シーズンはフィールド選手との関わりを増やして、どんどん挑戦していく意気込みです。


向田さん 挿入

今までFO中心にお話を聞いてきましたが、この部活全体に視野を広げて思うことはありますか?

やはり部活全体のことを考えてみても、FOのことが絡んできますが、自分の代は自分しかフェイスがいないことが大きな特徴かなと思います。自分の性格としては、基本的にだらけたいしサボりたいとすぐ思ってしまうところがあります。筋トレや壁打ちなども気を抜けば、疲れているし明日でもいいかとなってしまいます。そんな自分の弱い部分を奮い立たせてくれているのが、俺が活躍して勝たないと日本一には辿り着けないという状況ですね。一緒に練習しているフェイスの仲間くらいしか目が行き届いていないなと、視野の狭さに悩むこともありますが、自分の使命であるFOを全うするという強い使命感を持って過ごしています。

チーム離れる期間があったと思うのですが、復帰する際の想いを聞かせてもらえますか?

2ヶ月ほど個人的な事情でチームを離れていたのですが、その時に試合に後輩が1枚目に出ている、評価対象外に自分の番号があるといった状況を目にして、ただただ悔しかったです。言語化は難しいけれど、1枚目は俺の居場所だ、という想いがありました。下手になっていることは怖かったけれど、その悔しさがあったのでなるべく早く戻ろうと思っていました。

最後に今シーズンの意気込みや野望を聞かせてください。

昨年度主将の酒主涼平選手や、OFを引っ張っていた村上蓮選手が選出された、全国学生オールスターに選ばれることです。最終学年になりどんな相手にも先輩はいない状況なので強気にいきたいと思います。


向田さん 挿入

平野さんの熱い想いを伺う貴重な機会になりました。ありがとうございました!


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です