37期インタビュー企画堂前



MG 堂前 季良


2024/03/18
(聞き手37期松本)


自己紹介をお願いします!

4年マネージャー (MG)の堂前季良です。経済学部経営学科で出身は石川県です。

季良は4年生になって今まで以上に積極性が増したなと思うんだけど、自分の中で変化したことがあるの?

先輩が引退してから同期や色々な人と話す中で、「言われたことを正確にこなす」ということだけでは絶対にチームのためになれないって自分に対して強く思い始めたのがあったんだよね。小さい頃から失敗をとても怖がる癖があるんだけど、とりあえずやってみるみたいな気持ちを持つようになった。

実際そうやって行動をかえてみて、どうだった?

正直めっちゃ失敗もしてる(皆さんいつも助けていただいてありがとうございます)けど、自分が行動することによって、色々な人の協力を得ながら、もし行動してなかったら生まれなかったものを生み出すことができるっていうのがいいなあと思って。
例えば上海Lynxとの交流企画とか、もしやらなかったら生まれなかったコミュニケーションが自分が動いたことによって生まれるということがすごく嬉しかったし、やってよかったなって思う。1イベントにつき1個は絶対何かミスがあったりしてるんだけど、最終的には全部どうにかなっている(している)し、さらにやってみようって思えている感じ。
そういえば春合宿の新歓mtgで後輩が「季良さん明らかに去年より人と話してますよね」って言ってもらえたりして、やっと人並みぐらいだけど、苦手とする部分で大きな変化はしたんだなとは思った。グラウンドで撮影しながらリハビリしてる後輩に話しかけるとかも去年までできてなかったからな、、

向田さん 挿入

リーグ戦ブログに関連して、TS観やMG観などスタッフとして大事にしてることがあれば教えてほしいです。

自分は本当に深く考えるとかが得意ではなくて、だからこそ同期との話し合いでも(いい意味で)心をぶっ壊されることがいっぱいあるんだけど。。
自分が唯一できるのが「目の前のことを一生懸命やる」ことで、それしかできなくて、でもそれがMGっていう仕事で一番活きてきた気がしていて。目の前のことを一生懸命やってたらそれが選手の練習環境の質に直結するっていうのをこの2. 3年間で実感してて、だから私たち次第で本当に勝ち負けに関わることができるし、誇りを持って手を抜かずにやりたいと思う。みんなスタッフっていうことをいい意味であまり強く意識しすぎずに、何でも主体的に選手と同じ目線でできる人がなんか個人的には理想。
それなりにどうしたらもっとチームに貢献できるかな、みたいなのはもちろん考えてはいたけど、今あのブログを思い返せば、グラウンドでの自分のパフォーマンスを最大にするみたいな感じの気持ちがあって、でももうそれだけじゃダメだなって思っているからあの時から視野がまたちょっと広がったかなって思ってる。

目の前のことを一生懸命できるのもそれは才能だと思う。
季良は言葉とか伝え方をとても大事にしてるんじゃないかなって思ったんだけど、そんなことない?


ありがとうございます(泣)言葉遣いはめちゃめちゃ考えてる。どうせ話すなら相手がよりいい気持ちでいてほしいって思うから、相手に何かお願いする時とか相手が気持ちよく協力しようって思えるように伝えようと思っているし、実際そういうところが何回も自分や関わる人を救ってきた気がする。主務として外部の方と関わる時もその言葉遣いひとつによってチームにもたらすものがかわるっていうのを思いながらやっています。

ありがとう、この際主務になったことについても聞かせて欲しいです。

自分でよかったんかなっていう思いは常にある。正直まだ沙和さんとか慶季さんみたいに自分なりの軸みたいなものを持てていなくて。

ただ、同期が言っていた「勝つべくして勝つ」ために個々人がやるべき(とチームが判断した)ことを全員がちゃんとできる状態にしたいと思ってる。例えば新歓費とか部費とかを払ってない人がいて何十万も集まっていない現状とか、今回春合宿で感染者が出ちゃって、本当に六大戦で勝ちたいと思ってるならBup中もマスクしたり距離取ったりできるよね、とか具合良くないなら練習お休みして検査する、とかもっと対策できることがあるのになって思って。これらはほんの一例だけど、なりたいチーム像に近づくために、勝つためにできることはやるって全員が当たり前のように思えている状態ではないと思う。規律って言っちゃったらもう規律でしかないんだけど、これはチームのために当たり前にやらないといけない、というものを全員が意識として持ってる状態、ルールに縛られずともできる組織にしたいっていうのはあってそういうのを常に発信して行きたいと思っている。
規律とかそういうところって煩わしく思う人もいるわけで。そこをしっかり伝えていくっていうのはしたいと思うけど、別にそれは主務じゃなくてもできることだとも思うから、難しい。立場を意識するのは大事だけど、立場に縛られすぎるのも良くないと思うから、難しく考え込みすぎずに行動したい。

一方で、外部の方と接するときに一応主務という肩書きがあるわけで、チームの顔じゃないけどそういう側面もあるかなとか思ったりした時に、真摯に相対する姿勢とか言葉遣いでこのチーム何だか応援したい、こういう人がいるチームなら今後もちゃんと付き合っていきたいな、って思ってもらえるような人でいたいし、そういう風に心がけている。だけどそれだけじゃだめだと思うから主務としてのプラスアルファを今ずっと探っている感じです。

同期たちと話して、ひとりひとりが主体性を持って輝ける組織いいなと思うようになって、例えばコーチングに携わっている方とスタッフをつないでみるとか、コーチの方々とお話ししてみたりしてる。だけど、やっぱり難しいなっていうのが正直な感想。自分はすぐにぽんってアプローチできるようなアイデアや方向性みたいなのがすぐ出ないから、とりあえず色んな方とお話してみてはいるけどどうしたらいいんだろうって。
今は、まずはひとりひとりが主体性を持って輝ける状態を作るための土台として、自分で決めたこと、チームで決めたことをちゃんと責任を持って実行できるっていうのを当たり前にできるようにアプローチしていけたらなって思っています。

向田さん 挿入

自分が部活を通してどうなりたいという目標はあったりする?

結構自分は感情で生きてる人間だから、誰よりも頑張っていることを見てきた濃い関係の人たちと、学生日本一という舞台で、この仲間としか味わえない感情や景色を共有したいし、終わる時にチームが笑ってほしいなっていうのはずっと思っていて、だからなぜ学生日本一を獲りたいかと言われたらその答えになる。それで学生日本一を目指していく過程で、より多くの人に正のパワーというか、このチームの人と関わってすごいエネルギーが湧いてきたとか、試合を見て感動したとか、BBと関わる人にそういうものを届けられたら本当に何よりだなと思ってる。だから自分たちでそういうものを作っていきたいっていうのが部活を通じてこうなりたいっていう問いの答えになるかな。
一個人としては、浅く聞こえるかもだけど信頼される人になるっていうのが目標としてある。あとこれは裏目標だけど、他人からじゃなくて、もっと自分で自分を認められるようになりたい。自分を認めることができたら、引退した時に本当にやってきて良かったなってなると思う。

向田さん 挿入

最近「期待」っていうことについてチームでミーティングがあったけど、それに関して感じてたことは、結構自分って良くも悪くもその人の(現状の)良い面ばっかり見る癖があって、人にmoreを求めることが全然できてなかったなって思った。いつも、この人これできてるからすごいやんってなってしまう。もちろんそれも生きていく上で多分大事なことなんだろうけど、それって実は人に期待できていない状態なのかもしれないなと思った。
最近は例えばグラボ最後まで拾い切るところとか練習中に指摘するようになったけど、もっと一人一人とちゃんと話して、この人はこの人のためにこうなってほしいっていう思いをしっかり伝えられるようになりたいな。
でもそれによってその人の方向性を一定定めちゃう可能性があるっていうのが結構怖い。自分が相手にこうなって欲しいと思うことって自分の思い描く像が反映されてるわけで、そこが本当に難しいなって思う。いい意味でも悪い意味でも方向性を限定してるわけで、その人のあったかもしれない可能性を潰してしまうんじゃないかということが怖いかも。

限定することに関連して、そういえば最近友達と話して面白いなって思ったことがあって。
目標とかビジョンとか理念とかを掲げる時に、決めちゃったらそれ以外のものを拾えなくなっちゃうというか、限定することっていい面でも悪い面でも作用する、みたいな話をしてた。その子はダンスサークルの公演代表をやっていたんだけど、理念を掲げる時に個人の可能性を限定してしまう怖さみたいなのを感じていたらしくて、だから解釈の余地を大きく持たせるようなものを理念として建てたみたい。
ちなみに「何度も思い出したくなる公演」っていうのがそれだったんだけど、私その公演見に行って大号泣したんだよね。(笑)何度も思い出したくなるっていうのは人によって解釈がそれぞれだけど、みんなにとって良いものであることは確かだから、すごく素敵な理念だなと思った。

期待するっていう時もなんかそういう同じような要素を私は感じることがあって、だから本当に深い営みなんだなって思うな。

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