【2024Fウィンターブログ企画 vol.4】 池田 了大(DF)



『絆路』


2024/11/21


                        

【2024Fウィンターブログ企画 vol.4】 池田 了大 (DF)



プシューという音とともに電車のドアが開く。それに気づいて膝に置いていた荷物を慌てて抱えて電車を降りる。見慣れたホームに少し安堵して、眠い目をこすりながら階段を上る。
夜空の青と朝の陽ざしが混じった紫がかった空のもとを歩いていたのが、鳥のさえずりと木漏れ日のもとを歩くようになり、色の変わった葉をつける木のもとを、肌に寒さという痛みとともに歩ようになった。時刻は6時30分。

これが今の日常。こんな生活をするなんて一体だれが想像できただろう。7か月前の自分は微塵も想像していなかった。俺の、俺たちの目標はウインター優勝。そのために練習、壁打ち、筋トレに精を出してきた。サーキットやキープ練でつらくて下を向いていた時、『頑張ろうぜ』の声だけであと一本、あと一歩頑張ろうって思えた。練習の合間に飲むキンキンに冷えたボトルを飲むと生き返ったような心地がした。気怠い日も壁にいくと誰かがいて一緒に壁打ちした。筋トレの時、隣で大きな重量上げられたら、こいつに負けたくないなって自分を追い込むことができた。

サマーは負けた。実力で負けたと思っている。けれど、FFに移行して最初の練習試合の対早稲田で勝利を収めた。チームで勝利して喜びを分かち合うことって最高なんだなって改めて思った。それとともにこいつらとみるウインター優勝の景色を想像するだけでわくわくした。最初はクロスすらまともに扱うことのできなかった自分だけど、ssdmとしてボールダウンさせまくって、相手がビビッてかけられなくなるくらいの選手になってチームの勝利に貢献したい。

ウインターまで残り一か月。
俺たちの、40期だけでプレーができる最後の機会まであと一か月。
俺たちが一番強いって証明できるまであと一か月。

40期としてラクロスがプレーできていることは多くの支えがあってのことだと思う。先輩や大会運営の人、そして親、それ以外にも目に見えないひとの働きで俺らはウインターでラクロスをすることができる。
最高の舞台は用意されている。あとは俺たちがどんな物語を紡ぐかだけだ。全力で楽しみ切ろう。描き手の楽しんでいない物語なんてきっと楽しめない。
残り一か月準備しきって、とびっきりの物語を見せて、感謝を伝えよう。

向田さん 挿入

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