『自分事』
2024/12/15
【2024Fウィンターブログ企画 vol.28.1】 徳澄 祐大(G)
サマーで負けた時、心のどこかで全力で悔しがれない自分がいた。自分の中では良いパフォーマンスが出せて満足していた部分や、試合に挑む前から優勝できるビジョンが持てていなかった部分があった。ゴーリーを始めて2カ月。自分のことだけで精一杯でラクロスがチームスポーツだという認識が甘くなっていたのかもしれないと感じた。どんなに自分が活躍してもチームが勝たなきゃ意味がない。そんな当たり前のことを再認識した大会だった。
フルフィールドが始まってウィンター優勝に向けて負ければ何度も同期ミーティングをやった。その中心の話題が、
「他人の成長への責任を持つ」だった。またこの話かと思った。高校の時はこの難題に日々頭を悩ませていた記憶がある。人それぞれやり方は違うし、成長スピードも違うし、強制することはその人のモチベーションを削ぐ可能性もある。それぞれのパーソナリティーに配慮していかないとチームは瓦解すると思っていた。ラクロス部に入ってもこの大前提は変わるはずもなくて堂々巡りの議論しかできないだろうと考えていた。でも色々な同期と話したり、OBの方々と話したりしていくうちにこのチームには決して倒れることのない最強の土台があることを思い出した。
「日本一になりたい」
この思いを部員全員が心の底からいえる。だから人それぞれ限界は違えど、みんなが自身の出せる100%をラクロスに注いでいる。その中には自分よりよっぽどチームのことを考えている奴、心配になるくらいラクロスにコミットしている奴などなど尊敬できる同期がたくさんいる。だから多少厳しいことを言い合える環境が生まれる。言っても大丈夫だと思えるくらい強いやつがたくさんいる。そんな40期の一員として自分がチームに与えられるものは何だろうと真剣に考えた。まだ正解は分からない。きっとウィンターまでに正解は見つからないだろう。きっと今考えていることが正解かは優勝して初めて評価できる。自分の取り組みを評価するためにも絶対優勝する。
今俺は自信を持って言える。一人一人が自分の持っているものを出せれば優勝できると。いつもシュー練頑張っているあいつらが点を決めて、いつもそばにいるあいつらがTOを起こして、俺らがセーブをする。その一つ一つに全力で喜ぶ。落ち込んでいるあいつに、緊張しているあいつに元気を出させる。まるで自分のことのように。
残り6日間、最高の準備を整え、互いに助け合える俺たちの本当の強さを証明しよう。優勝するよ!
