【2024Fウィンターブログ企画 vol.24】奥沢 琉生(DF)



『誓い』


2024/12/11


                        

【2024Fウィンターブログ企画 vol.24】 奥沢 琉生(DF)



最初は全くラクロス部に入るなんて思ってなかった。そもそも部には入らずサークルで軽く運動するつもりだったし、ラクロスというスポーツなど全く知らなかった。

入部した時も軽い気持ちだった。新歓楽しかったしとりあえずやってみよう、2年の先輩は半分くらい1年でやめたらしいし。日本一を目指すことには別にそこまで惹かれなかった。惹かれたのは雰囲気、ただそれだけだった。初めは案外皆こんな気持ちなのかもしれない。でも自分はその軽い気持ちがなかなか離れなかった。

入部当初はつらい思いなど全くすることがなくラクロスが楽しいとしか感じなかった。ミニコートで不器用ながら活躍して、自分がこのチームを引っ張っていきたいと意気込んでいた。サマーでも個人技で得点して、チームを勢いづけることができた。

サマー終わりから何かが狂い始めた。ついこの間まで親に甘えて生きてきた自分にとっては家事1つとっても大変で、家事に加えて練習と勉強全てをこなすのは本当に難しかった。その上サマー後から筋トレが強制されて、発展の時間もかなり伸びた。当然自主練の時間も取らなければならなかった。自分のキャパシティなどとうに超えていた。

体調を頻繁に崩すようになった。一度体調を崩すと中々回復しなかった。ストレスからくる吐き気で家を出れない時期もあった。ウィンターまであと1ヶ月を切りかけた時に久しぶりに復帰して、2回目の練習で左肩を脱臼した。2週間経って再び復帰したが、そのあとも体調を崩した。心身ともにボロボロだった。体調不良や怪我のせいで試合にも出れず、なんのために練習しているのか頭では分かっていてもやる気が湧いてこなかった。本当につらかった。

何事も本気で取り組まなければ面白くないとどこかで聞いたが、本当にその通りだと思う。この言葉を信じてひたすら努力しようとしたが、体調を崩しては練習時間が減り、本気で取り組むことが出来なかった。結果ラクロスへの情熱もだんだん擦り減った。

24BBの入れ替え戦で逆転勝利した時、たしかに嬉しかった。先輩が抱き合って泣いて喜んでいるのを見て胸があつくなった。しかし横を向き、同期も涙を浮かべているのを見て激しく動揺した。皆ここまでラクロスにのめり込み、BBに思いを馳せていたのか。泣けなかったことがとてつもなく後ろめたかった。

それでも久しぶりに触れるラクロスはめちゃくちゃ楽しかったし同期に会うと元気をもらえた。ボロボロで弱い覚悟しか持ち合わせていない俺が何度潰れても立ち上がってこれたのは同期のおかげだと確信している。大学に入ってから今までで1番楽しく充実していたのは同期と過ごす時間だったと断言できる。練習を休んだ時は体調を心配してくれたし、復帰した時はるいがいて嬉しいと喜んでくれた。最高の仲間に恵まれた。40期の皆、本当に、本当にありがとう。

ウィンター後については真剣に考えなければならない。まだ何も決めていない。でもそこで出す結論がどうであれ、この9ヶ月自分なりにもがき続けてきた俺の努力を簡単に無駄にしたくない。俺のポテンシャルを信じてくれる同期の期待に必ず応えたい。休みがちな俺を見捨てず指導し続けてくれたコーチ陣に結果で感謝を伝えたい。俺がいて良かったと、同期に、コーチに心の底から思わせたい。

ウィンターまであと10日。ここから全速力で駆け抜けると宣言したかったが、今日になって再び左肩に痛みを感じた。ウィンターに出るため脱臼が完治する前に練習に復帰したツケが回ってきた。ここからは再び脱臼しないように負荷調整しながらの戦いになる。ウィンターまで全力を尽くすと決意してすぐに体が壊れてしまったのは本当に悔しい。それでもこの10日で1番成長するのは俺だと誓う。今まで通りもがき続けて、一回りも二回りも強くなると誓う。ウィンター当日全力を出してチームを勝たせると誓う。もう十分苦しんだ。10日後暴れ回ってやる。

向田さん 挿入

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です