『全力疾走』
2024/12/5
【2024Fウィンターブログ企画 vol.18.2】 齋藤 晃生(FAC)
2024年5月4日、入部式。 NCAAのラクロスを見て歓声に沸くmtg会場。コーチ陣で「最高の景色」を語る。みんなのラクロス人生はここから歩みを始める。みんな、素直そうで良い子達だなと思った。
その日から正式に24Fコーチとしての1年が始まった。なかなか勝ち切れない練習試合の日々。その度にmtgを重ね基準を上げ続けてきた。それでもサマーの頂点は遠く、責任を感じた。
学生ラクロスにおいて、どの基準で練習すれば学生日本一になれるのかなんて基準は無いんだろう。少なくとも自分にはわからない。ただ、現役最後の1年大切にしていた言葉がある。23シーズン初めに読んだ某著の一文。
「全力を尽くす“心の習慣“をつけろ」
日々の練習で目の前のことに「全力を尽くす習慣」がなければ、試合の日も全力は出せない。「全力を尽くす」というのは、必ずしも毎回がむしゃらに倒れるまでやるということではなく、今この瞬間に目の前のやるべきことを妥協せずやり切る、ということ。当時は、最上級生として何をすべきかを考え続け、選手として怪我にも真剣に向き合い、そして学生No. 1ゴーリーになる為にとにかく練習に打ち込むことだと解釈した。時には石川さんや酒主に取り組みの甘さを指摘して貰ったこともあった。そうして周りに支えられながらも、毎朝自分を奮い立たせて出し尽くした。
引退した3ヶ月後、石川さんからFコーチの打診があった。迷わず承諾した。コーチとしての1年は、選手の時とは違う難しさがある。本当に色々な人に支えられて、それでもまだまだ学ぶことも多い。そして新しく慣れない環境の中でひたむきに努力を続ける40期の姿を側で見てきた。刺激を貰った。
それもついに残すところ2週間となった。大学生活の全てだった当たり前の日々が終わる。当たり前に毎朝顔を合わせていた40期との楽しい日々も終わる。コート上でみんなと一緒に戦える最後の試合。この日々がまだまだ終わって欲しくないのに、心の底から自信が湧いてきて、待ち遠しくてたまらない。
24Fteamとしての最後の2週間、それぞれの立場で「全力」を尽くそう。毎日目の前のやるべきことをやり切ろう。それが試合当日、一人一人の自信となり、震える足に力をくれる。そしてそれはお互いへの信頼となり、強固なチームワークを発揮する。
7ヶ月が経った。
2024年12月21日、ウィンター。 東大のラクロスを見て歓声に沸く試合会場。全員で「最高の景色」を語り合う。みんなのラクロス人生はここからさらに走り出す。みんな、カッコよくて最高だ。 24FAC 齋藤晃生
