【2024Fウィンターブログ企画 vol.15】 藤原 麗(TR)



『天秤』


2024/12/1


                        

【2024Fウィンターブログ企画 vol.15】 藤原 麗(TR)



なぜラクロス部に入ったのか。
ブログを書くとなった時、まず思い至ったのはここだ。
最後の学生生活だから、やりたいことはたくさんある。
その中でなぜ部活を選んだのか。なぜラクロスなのか。
それは同期といるのが楽しかったからだった。ろくに体験入部もしてないのによく決めたものだと今では思う。
初めのうちはど素人なのにフィートレでのフィードバックを求められたり、トレーナーという仕事がいまいちわかってなくて戸惑うことが多かった。人が足りなくてボトルケアとかボール拾いに回ることも多かったから、夏まではただただ部活を回すことで精一杯だった。
夏合宿くらいからだんだんトレーナーの仕事が増えていって、リハビリも任されるようになった。
自分の役割が、何をすればいいいかがはっきりしてくるとそこからは一気にやりやすくなった。モチベも上がった。
それでも解剖学なんてわからないことだらけだし、体の使い方なんて選手じゃないから手探りだし、先輩方に頼ってばかりだ。
日々発展しようともがいてはいるけれど、前に進んでいないように思えて落ち込むことだって多い。
弱気になるたび、なぜ自分がラクロス部に入ったのかを考えた。
他にもたくさんやりたいことがあって、ラクロスと天秤にかけて。それでもここにいて、同期と日本一を目指したいと思って入ったんだろう、今もその気持ちは変わらないか?そうやって何度も自分の気持ちを再確認した。そし<て、そうまでして選んだのなら、全力で向き合おう。
直感的というか、短絡的とも言えるような理由で入部した割にそんなふうにごちゃごちゃ考えてた。
でも、あの入れ替え戦の日、サドンに勝ってみんなで喜んだ時に、その天秤が軋む音がした気がした。
理屈っぽい考えが根底から揺さぶられたような感じがした。
この四年間でこの天秤が壊れることを望んでいる自分がいる気がした。
それが次に軋むのは二週間後、ウィンターの舞台であってほしい。
私は全力を尽くす。同期の活躍を見るのが、楽しみでたまらない。
大きく軋め、私の天秤。

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