2020 blog vol18



『4年間のすべて』


2020/10/28


日本一になるチームで、1番の活躍をする。
そんな思いを胸に入部して見えてきたのは、甘い自分だった。
いつの間にか、昨日の自分を嫌いながら、過去を死ぬほど後悔しながら、毎日を過ごすようになっていた。
過去の自分から逃れるために言い訳をし、もがけばもがくほど過去の自分は追いすがってきた。そんな自分にチームのことを考える余裕なんてなかった。

そのまま4年生になった。
仲の良かったやつらがチームを動かすポジションに就き、いろんな同期がラストシーズンへの意気込みを口にしているのに、そこにはいつもと同じようにシーズンを迎えようとしている自分がいた。
いつも通り後悔して、ひたすら後悔して、ようやく気づいた。

過去から逃げることはできない。
過去の自分がどうであろうと、それについて他人からどう言われようと、自分の過去を嘆いてはいけない。
現実から逃げ続けた過去があるからこそ、今に全力で向き合わなければならない。

そう考えるようになってから、自分の目標、そしてチームの目標に正面から向き合う覚悟ができた。
苦しいことが増えて、楽しいことはもっと増えた。

点をとり、アシストをし、どんなに辛くても全力で走る。
自分のために、チームのために、支え続けてくれた人たちのために、60分間闘志を燃やし続けてチームを関東一に導く姿を見せる。
自分の過去を知る人に、「あんな時期もあったけど」ではなく、「あの時期があったからこそ」と感じさせる。

自分の4年間のすべてを、フィールドで表現する。

4年AT#55 鈴木雄大

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