『四年生』
2015/09/06
三年前。
初めて四年生とラクロスをしたその日から、ラクロスと BLUE BULLETS の全てが好きになった。
自分ができない、できるようになりたいプレーを、四年生は次々と実現した。
自分がそこにたどり着く道程も描けないうちに、慶應に負けた。
二年前。
四年生と毎日を過ごし、四年生が考えていることに触れる機会が増えた。
夢を実現するためにここまでやるのかという、四年生の覚悟に圧倒された。
早稲田に負けた時、自分が力になるにはまだ早く、無力さを思い知った。
一年前。
やはり四年生は一番考え、一番苦しみ、一番輝いていた。
自分は近くにいながら、四年生にあって自分にないものから目を背けた。
自分に出番が与えられなかった時、自分なら変えられたかという自問の答えがその一年の結果だった。
今年の俺は、いい後輩に恵まれた。
しかし俺は今までに見てきた四年生のようになれたか。なれたとしても、それでは足りない。
かつての四年生が成し得なかった結果を生み出すために、四年生はあるべき姿になっているか。
俺は俺にしかできないやり方で、まだ見ぬ舞台まで勝ち進む。
2015年度OF長AT#8竹内良介『四年生』