2014 soul vol6



『切り拓く』


2014/10/03



お前はなんで東大ラクロス部でラクロスをやっているのか?」
今年はじめ、新歓代表をやると決まった時に部員が新歓するときにこの理由を新入生に自分の言葉で考えて伝えてほしいと思い、まず自分で考えた。
真剣に悩んだ。

楽しいから?
楽しいだけじゃ真夏のラントレは乗り越えられなかったよなぁ。
仲間がいるから?
確かにいい仲間に巡り会えた。でもそれだけじゃない気がする。

いろいろ考えたけどたどり着いた結論は、

自分の力で日本一になりたいから。

そうだ。活躍してチームを日本一に導く自分を夢見て、ラクロス部に入ったんだ。

だけど現実はそんなに甘くなくて、新人戦、リーグ戦、いざ大舞台になると、自分は理想とするプレイヤーとは程遠く、ただの脇役で、主役になる覚悟もなく、結果も日本一にはなれなかった。

意識はしていなくても、言葉では俺が活躍すると言っていても、心のどこかで誰かが活躍してくれて日本一になれるんじゃないかという甘えがあった。
そんなメンタルでやるラクロスは、終わった後には後悔しか残らなかった。\

今年は3年前に抱いた夢を叶えるラストチャンス。
俺がチームを勝たせるんだ。

自分の力で日本一になるんだと思ったら毎日の行動が変わる。

自分が中途半端な練習をして成長スピードが鈍ったら、
無茶なハードワークで怪我をしたら、
気付いたことを発言しなかったら、
試合で点を取って流れを持って来れなかったら、
チームの学生王者という目標は潰える。

おおげさと思うかもしれないが、今年はそういう覚悟でずっとやってきたし、結果が出なくてこの考えに苦しめられることもたくさんあった。
そんなときはいつも、自分に言い聞かせてきた。

「だからこそここにいる意味があるんだろ。自分の力で切り拓く未来にこそ価値があるんだ。」

明日はいよいよリーグ最終戦。
「学生王者」と掲げた今年のチームの真価が問われる試合。

今の環境、応援してくれている人達、一緒に戦っている仲間、
全てに感謝しつつ。

明日俺は、自分の力で未来を切り拓く。

2014/10/03
2014年度 Ride長
27期 AT#9 小田切拓也



コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です