2008 soul vol.1



『理想のチーム』


2008/8/10


想像してほしい。

互いに求め合うチーム。

それは半端なもんじゃなくて、相手に全てを求め、相手から全てを求められ、その上に生まれる信頼によって結ばれるチーム。
そんなチームを僕は目指したい。

人に何かを求めるって、すごくむずかしい。
それは自分が人から何かを求められることであり、誰かの人生を干渉する代わりに、自分の人生に誰かを踏み入れさせることだから。
おれは別にいいよ、あいつはあいつだからいいんじゃん?といって見過ごすのはとても簡単だし、楽だ。

何もわけもわからず今年が始まってから、自分のこともたくさん考えたし、このチームのこともたくさん考えてきた。
何度も挫折を味わい、負け続け、自分の力のなさを知り、ああもうだめだと思い、その度に、お前は何をしてるんだと自分に言い聞かせ、先輩に、同期に、後輩に、多くの人に励まされ、ぶつかり合い、認め合い、奮い立ち、日本一に想いをはせ、理念について語り合い、朝までラクロスの話をして、勝って死ぬほど喜び、ばかみたいに騒ぎ、走って、走りまくって、そんな日々を経て、僕の中で一つの「理想のチーム」が形作られてきた。

12月の最後の試合の前に、お前にこれだけたくさんのことを求めてきた。
苦しいことも辛いことも求めてきた。
時には厳しいこともいった。
おれはお前にたくさん求められた。
厳しいことも言われた。
ぶつかったこともあった。

本当にごめん。

そしてありがとう。

だからおれはお前を信頼している。
心の底から信頼している。
お前もおれを信頼してくれ。
心の底から信頼してくれ。

すべては今日勝つためだな、やってやろう。

ここに全てをおいていこう。

そう全員が全員に、心の底から言えるチーム。

今年の初め、どこにも勝てなかった弱小08BLUE BULLETSは、今、どこにも負けない、チームへの愛と、誇りと、そして自信をその胸に、またここから走り出す。

もう止まらない。

2008年年度副将 22期MF#17 伊部智信