2005 soul vol.1



『誇りを持つために』


2005/8/19


この前の夏合宿で俺が一番強く思ったことがある。
このチームの底力は本物だということ。
夏合宿、七帝戦、フレッシュマンキャンプでこのチームは本当に成長したと思う。Bチームも七帝優勝まであと一歩という成績を残した。一年生はオールフレッシュマン3人ゴールド1人という実績を残した。
AチームはAdvance戦に負けはしたものの、残りの練習で本当に成長した。
OFは流れるようなセットOFが出来るようになったし、DFもブレイクDFの精度が上がってきた。
そして何よりあのトレーニングを乗り越えたという自信がついたと思う。最終日のトレーニングは1時間6分、クロスカントリーから始まってインターバル挟んで短距離まで、合計で8キロ程走り続けた。はっきり言ってダントツでこの4年間の中で一番つらいトレーニングだった。
あまりのつらさと達成感に最後終わった瞬間、自然と涙するものも少なくなかった。周りでみていたものも感動していた。トレーニングに怪我で参加できなくて悔しくて泣いている奴もいた。
こんな光景見たことが無かった。まるでものすごく大事な試合に勝った後のような光景だった。
心のそこから日本一走ったチームだと思った。
デサがバレが慶應が日体がこんだけ走りこんでいるか、いや絶対俺らのほうが走りこんだ。
これだけ感動を巻き起こせたことも嬉しかった。
理念が根付いていると思った。
これが日本一につながると思った。
これから厳しい試合が沢山あると思う。ましてや日本一を目指していれば絶対苦しい時間があるはず。
3Q終了して4Q開始の時点で6点差で負けている状況があるかもしれない。
もう駄目だな、と見ている観客は思うかもしれない。あきらめのムードが観客席に漂うかもしれない。
でもそのときに俺らは思い出せるはず。あんだけ走りこんだ俺らが最後で根負けするわけが無いと思えるはず。それだけの価値がこのトレーニングはあったはず。
東大ラクロス部が、フィールドにいる人間もベンチにいる人間もスタンドにいる人間も
全員がそんな状況の中で誰も諦める素振りもないチーム。一瞬一瞬に集中しているチーム。
そんなチームこそが本当に強いチームであり、日本一に相応しいチームだろう。
これこそが俺が合宿前に求めていたものであり、誇りを持てるチームの大きな柱である「いつ何時も誰も勝利を疑わない」につながってくるものだと思う。
あと5日後にはリーグ戦が始まる。
どんなに実力があっても、最後に笑うのは自分たちに誇りを自信を持てているチームだと思う。
あと4ヶ月間突っ走ろう。

2005年度 18期 AT#30 箕輪 祐介