2002/9/12
俺は天才ラクロッサーでも、物書きでも、講演家でもありません。
感動を与えたり、やる気を喚起することはできないかもしれません。
だから、このコラムは自己満足であり、決意表明になってしまいます。
うまくなりたい。でも何をしてもうまくいかない。
こんな悩みを抱いている人はたくさんいると思うし、どんな先輩も一度は抱いた時期があると思うので、読んで共感してみてください。
おれはジュニア時代、順調に成長できた。
点も入れたし、新人戦もそこそこ働いた。
しかし成長は止まった。
理由はいっぱいあると思う。
一つの得意なオプションにだけ頼っていたか、スピードを意識できていなかったか、ビデオを見なかったせいでプレーの幅が出なかったか。
とにかくBチーム戦に出ても全く活躍できなかった。
必死に考えて、いろいろ試したけれどうまく行かなかった
歯がゆくて、楽しくなくて、自分の限界を感じて情けなかった。
ほかの二年生でAチームで活躍している奴らを、もちろん羨ましく思った。
活躍は来年からでいいやと思うこともあった。
そんな時がんばろうと思ったきっかけがある。
ミディー会の日、俺はある奴に怒られた。
お前は何をやってんだ、あんなにうまかったのに。
早くAチームに来い。と言われた。
ある先輩にも、お前に期待していると言われた。
マジで自分が情けなくて泣けた。
もっとがんばらなくては、と思った。
でも同時に、友人・ライバル・先輩に期待していると言われ、最高に嬉しかった。
この部に入ってよかった、と思った。
この人たちと日本一になりたい、と思った。
だから必死にがんばりました。
それが報われてAチームに入れたのは、本当に嬉しい。
最近少し調子がいいのは、今まで悩みぬいて頑張って、少しずつ歯車がかみ合い始めただけだ。
まだまだAチームで通用するものではない。
Aチームに入れたけれども、これは一時のものだ。
まだまだ自信は持てない。
だから今以上にがんばりたい。
そして認められて、リーグ戦に出て、点を入れたい。
点を入れて、主将と抱き合って、うお―って叫びたい。
そのために今はがんばっている。
長いこと今うまくなることだけを考えていたから、二年後の自分の代のことはまだじっくり考えられてない。
とにかく、すべては今うまくなるために。
本当の本気になれば、いくらでもすべきことは見つかり、できる時間も見つかる。
俺は運動神経ない、Aチームなんてとても入れない、日本一なんて無理だろ、俺の将来にラクロスなんて関係ねえ、なんて諦めを悟ったり、意地張ったリアリズムを盾にしたりしないで理想を語ろう。
日本一になろう。
叫んで、泣いて、うまい酒飲んで、おかんと大騒ぎして、将来息子に自慢しましょう。
さあ明日も練習だ。
2002年度 17期 MF#3 佐藤仁哉