『答え』
2024/10/22
【2024ブログ企画 vol.18】 森中健人 (3年/BTM)
文章を書くのは得意だと思ってた。
言葉にするのって簡単なことだと思っていた。
高校の卒業式、生徒会長のスピーチにいろんな名言が引用された。
ガンジーとか松下幸之助とか聞いたことない学者とか。
そしてその中に、唯一の無名人間である僕の言葉もあった。
森中健人が授業中に発した言葉がスピーチに登場した。
「高貴なるものの義務は、それぞれの高貴だと思うやり方で、高貴であり続けることだ。」
ー森中健人(2002-)
生意気な18歳だった。
僕は調子に乗った。
名言製造の点ではガンジーに並んだと思った。
たかが高校生のスピーチに高校生の言葉が出てきただけなのに。
大学に入って、ラクロスをして、僕は言葉を紡ぐのが下手になった。
下手になったんじゃない。
紡げない思いが増えた。
言葉にできないことばかりになった。
入れ替え戦に行くこと。
ベンチ入りしてない自分。
眠れない夜があること。
笑っていてほしい人がいること。
いつのまにか肌寒くなったこと。
戦うって決めたこと。
18歳の僕が僕を見つめる。
お前は何を高貴とする?
答えはここに書かない。
僕は何も成し遂げていないから。
プレーで示す。
僕はラクロス選手だから。
次のブログはジョー。
予想外のプレーで会場にいる全員を騙してくれ。